食物アレルギー対応「やさしごはん」に保護者団体から喜びの声も
食物アレルギー特定原材料7品目不使用のイオントップバリュが開発したプライベートブランド「トップバリュ やさしごはん」シリーズは、アレルギー原因食材の混入を防ぐため専用工場で製造し、原材料や最終製品のアレルギー検査を万全とするなど、徹底した管理体制と、患者とその家族に寄り添い、使い勝手にも考慮している。
その結果、アレルギー児童の保護者団体から「いつでも欲しいときに近所のイオンで購入できる」利便性に加え、「家族揃って同じメニューで食べられることが何よりうれしい」という喜びの声が多く寄せられている。
例えば、多様な料理にアレンジできるミックス粉や各種ソース類、小麦アレルギーが摂取不可能なパスタ・パスタソース類など、米粉や米ピューレを使った12品目をラインアップ。しかもアレルギー対応商品は従来、幼児向けの味付けが主流だったが、大人もおいしく感じるよう工夫されている。
内容量にも考慮し、家族向け料理に使うミックス粉類や、ホワイトソースやトマトクリームなどソース類は、たっぷり使える3~4人分。パスタやパスタソース類は、合宿や旅行など持ち運びに便利な個食タイプとしている。
秘訣はシリーズ誕生秘話にある。推進役の同社商品開発本部H&BC商品部ビューティーヘルスケアMDグループ舘克頼氏は「そもそも、コンタミネーションも含め、お客さまに対する情報開示に積極的な当社が取組みを一歩進め、当シリーズの開発・販売に至った」とし、しかも「私の娘に食物アレルギーがあり、買い物の際一つ一つ表示の確認は、本当に大変だった」という二つの経験が生かされている。
ただ同シリーズ、昨年11月に誕生しただけに、課題も多く、舘氏は「要望の多い弁当商材に代表されるアイテム拡大」を挙げ、必須となる製造委託先協力工場開拓に全力を挙げている。加えて「取扱店舗を増やすこと。目下大型店中心だが、買い回りの良い小型店にも拡大すること」に取り組んでおり、アレルギー患者と家族の期待に応えるべく、さらに進化中だ。
◇日本食糧新聞の2017年7月7日号の記事を転載しました。
日本食糧新聞の発行からウェブサービスの電子版、セミナーや展示会まで、食に関わる情報サービスをベースに人とのつながりやビジネスを支えます。 日本食糧新聞 外食レストラン新聞 百菜元気新聞 月刊食品工場長 電子版 たべぷろ 動画配信等のメディア事業 食品経営者フォーラム 食品文化振興会 新製品研究会 表彰事業 ファベックス 展示会 料理教室等各種事業
詳しくはこちら
コメント
記事コメント投稿サービス利用規約に同意の上ご利用ください。