見た目は母ちゃん、中身はほぼ男。シングルかあちゃんライターのテミタ夏です。成長期なのか、「食欲おばけ」になりつつある小学2年生の息子を持ち、日々おいしいものについて探求を続けている、先祖代々の食いしん坊です。
野菜嫌いの息子に、1種類でも多くの野菜を食べさせることが任務、超長期戦である子育ての真っ最中。偏食がちな息子の言動に、首をかしげることばかりです。
前回は煮込み料理の効果によって、より多くの野菜を食べてもらうことができるようになりました。今回は、息子が嫌いな野菜、単体についての検証に触れます。

ポタージュスープにしたら何度もおかわり

前回の記事はこちら
好き嫌いってなんだ? 息子を観察していて気づいた「嫌いな野菜を食べる時」

テミタは息子の食事の様子や「食べたい」「嫌い、いらない」などの反応に触れることから、日々観察をしています。

息子はお肉が大好き。できるだけ充実した肉食ライフを求めて、胃袋の容量に対する肉の割合が減ると言う理由を掲げ、なかなか強硬に野菜を拒否してきます。

カボチャ

たくさんある嫌いな野菜の中に、カボチャがあります。好きな私からすれば、煮物やサラダ、てんぷらにしてもおいしいですが、息子には全く通用しませんでした。

でもある時、カボチャのポタージュスープが大ヒット。何度もおかわりしていました。その後、好奇心から作ってみた「カレー風味で仕上げたカボチャの煮物」もたくさん食べました。このことから、「調理法次第で食べたり、食べなかったりする」のかも知れない、と気が付きました。

ならば他の野菜もきっと同じように、何かしらの方法が見つかるかも知れません。

ピーマン

基本、緑色のものはお皿ごと遠くに押しやるので、「一口でいいよ」と言って、かじらせてみて、ダメならそれで終わります。

なのにチンジャオロースーは「うまい、うまい」とバリバリ食べていました。ならば同じく肉とセットでピーマンの肉詰めはと思いきや、はずれ。でも醤油と砂糖で甘辛く炒め煮にした時は「いいね」をもらいました。

ジャガイモ

息子はフライドポテトが大好物です。ジャガイモ3個分を一人で食べるほどなのですが・・・
煮物のジャガイモは手をつけません。フライドポテトと同じ揚げ物ならと、てんぷらの一品としてもダメでした。ポテトサラダ、コロッケなど、ゆでてつぶして、の調理法は大丈夫みたいです。

青菜

ほうれん草、冬菜、濃い緑のサラダ菜などは、何に入れても避けられがちです。汁物の具にするパターンでは、好物のわかめと一緒に使い、菜っ葉に「わかめのフリ」をさせると言う、菜っ葉としてのプライドを打ち砕く暴挙にも出たことがあります。結果、息子は食べましたが「不本意です」とは菜っ葉たちの代弁(笑)

三色肉そぼろ豚肉、卵、ほうれん草は「ほうれん草が入っているからいらない」と完全拒否。でもモロヘイヤ、ほうれん草、春菊はかき揚げでパクパク。サラダ菜はキャンディチーズを包んでもぐもぐ。ほうれん草のごま和えも良く食べます。

実はテミタも偏食ガールだった

「うちの子が カボチャ嫌いと言ったから」と二度と食卓に出さないのではもったいない。手を変え、品を変えて時々挑戦してみると、案外食べられる方法があったりします。「翌日」など連続での挑戦は避け、「翌週」など忘れたころに再挑戦がおすすめです。

煮てダメなら、炒めてみよう。焼いてダメなら揚げてみよう。和、洋、中、なんでも挑戦してみましょう。何かしらうまくいく方法が、きっと見つかる。

なぁんて、偉そうに語りましたが、かく言う私も相当キツめの偏食っ子でした。野菜は大体が苦手、と思えば肉も脂っぽいと無理。食べたのは芋か豆だった、とはテミタの母の談です。

でも当時は嫌いだった野菜たち、今では大好きです。偏食ガールは、立派な食いしん坊おばちゃんに変身しました

実は今回ご紹介した、「手を変え品を変え」の術は、私の母の方法です。少しずつ、一つずつ食べられるようにしてくれたことは、とってもありがたいことです。

「先週食べたニンジンは無理だったけど、今日のはおいしいかも」

一回でも食べられた経験があれば、子どもたちの中に「食べられるかも」の芽が萌え出るかもしれません。手を変え品を変え、チャレンジしてみましょう。