カネテツデリカフーズは年末年始向け商品に、日本の伝統的な正月料理であるおせち用の紅白かまぼこに加え、チキンを使った洋風惣菜など多様化する食スタイルに合わせた新しい切り口の商品を開発し、市場を喚起している。

水産練りメーカーの再需要期である年末商戦に向け、同社も12月は年末年始限定商品全91品を順次発売する。新商品は13品だが、そのうち10品は慌ただしい日常をサポートする調理済み惣菜や、わんもののトッピングや鍋用商材となった。

やわらかチキンのアヒージョ

同社では「おせち利用でない商品をこの時期にこれだけ発売するのは初めて」とし、初めての洋風惣菜「若鶏スペイン風トマト煮込み」「やわらかチキンのアヒージョ」=写真(上)=など、パーティーや夕食に使える簡便・時短が切り口のバルメニューにも挑戦した。

2品はお酒に合い、おかずにもなるチキン料理で、袋のまま2分電子レンジ(500w)で温めるだけでパンやクラッカーと盛り付ければ本格的な一品が完成する。お皿要らずの「レンジですぐ旨 カップおでん」は開封して電子レンジで2分30秒温めるだけであつあつおでんが楽しめる。定番具材の大根、コンニャク、焼きちくわ、ゴボウ天、牛すじ入り。

祝 紅白しんじょ

さらに、27~30日限定出荷の「祝 紅白つみれ」「祝 紅白しんじょ」=同(下)=は、紅白2色がアソートで入った華やかな商品。エビ風味の紅とハモ風味の白のつみれは鍋に最適。年末年始のそばや雑煮用に開発した梅の花形のしんじょは紅花がタイとレンコン、白花がホタテとクワイで食感にアクセントをつけながらふんわりしたしんじょが楽しめる。

◇日本食糧新聞の2019年12月18日号の記事を転載しました。