鶏肉がお酢の力でホロホロに!煮込み15分で作れるフィリピンの常備菜チキンアドボ【レシピ付き】
こんにちは。タイ料理研究家サクライチエリです。まだまだ残暑が厳しい9月。火のそばで調理するのが辛いママも多いと思います。でも、そんな時にも煮込み料理が便利です。今回は、フィリピン料理「チキンアドボ」を紹介いたします。煮込み時間15分でも、お肉が骨からホロリと外れます。
チキンアドボの作り方
【材料】(2人分)
鶏手羽元肉 8本
ニンニク 1片
玉ネギ 中1個
醤油 大さじ3
お酢 大さじ4
水 大さじ6~8(ひたひた程度)
クローブ 2~3個
ローリエ 1~2枚
【作り方】
1.お鍋にみじん切りにしたニンニクを中火で香りが出るまで炒めてから、薄切りにした玉ネギと鶏手羽肉を加えてさっと炒める。
2.醤油・酢・水とクローブ・ローリエを加える。
3.お鍋に蓋をして中火のまま、お肉に火が通るまで15分煮込む。
これだけです。煮込み時間は常時中火で15分でもちゃんとホロホロになりますが、沸騰したら弱火で30分くらいの煮込み時間がおすすめです。お酢を使うので、アルミ鍋はNGです。ホーロー鍋を使うと、焦げ付きも防げます。
子どもも喜ぶツユダクご飯に
常夏のフィリピンにおいて、お酢の効果で保存性を高めた家庭料理の常備菜なので、作り置きにも向いています。タガログ語の「アドボ」というのは「マリネする」という意味なので、ジッパー付き保存袋に調味液とお肉を漬けこんで冷凍しておくのもおすすめです。
時間があれば、ゆで卵を加えて煮込むとボリュームアップと子どもウケがかないます。
煮汁にはお肉のコラーゲンが溶け込んで、お肌にも良さそうですし、ご飯にツユダクでかけて食べると白いご飯をあまり食べない子どもも、サラサラと食べてくれます。うちの夏バテ小学生女子は、アドボのツユダクご飯で夏を乗り切りました。
また、お酢は積極的に取り入れたい食材ですが、その酸っぱさで子どもウケが良いとは言いがたいのが難点。そんなお酢は煮込み料理に使うと酸っぱさが和らぐうえに、お肉がやわらかくなるので、お子さんも喜んで摂取してくれます。
暑い時期の煮込み料理のメリットは
煮込み料理というと、寒い時期のコトコト煮込みのイメージかもしれませんが、このチキンアドボがフィリピンの国民食とまで言われるように、煮込み料理は暑い地域でも人気料理です。
煮込み料理がなぜ夏にも良いかというと、水分さえ切らさなければ、火の前から離れられるから。私がタイで暮らしている時、煮込み中はキッチンタイマーをかけて、エアコンの前で涼んだり、他の料理を作ったりしていました。
IHクッキングヒーターがあれば、そちらにお鍋をかけておけば、さらに暑さは軽減されます。ガスコンロのお宅でも、卓上IHヒーターがあれば、お試しください。
いかがでしょう? 煮込み料理は栄養が余さず摂れるし、失敗しづらい、便利な調理法です。冬だけの調理法と思わずに、気軽にいろいろ煮込んでみてくださいね。
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