高島屋は今季のおせちを、店頭で900種類、オンラインストアで250種類の、昨年より20種類増えた合計1150種類という過去最大の品揃えで展開する。食生活の多様化・核家族化が進む中で「おせち=家族が集うお正月のコミュニケーションツール」としてとらえ、今年もバラエティー豊かなおせちを揃える。今年で9回目となる「家族三世代おせち」は、TV放送開始40周年記念の人気アニメ「機動戦士ガンダム」とコラボすることから、高い注目が予想される。

今回の家族三世代おせちは、ガンダムのかまぼこをはじめとした家族みんなが楽しめる和洋中メニューを、オリジナルデザインの三段の重箱に詰め込んだ。キャラクターのシルエットをあしらったオリジナル風呂敷もセットにし、数量限定で価格は2万7000円(税抜き)で発売する。同社に限らず、機動戦士ガンダムがおせちに登場するのは初めてという。

4日に大阪市内で開催した発表会にはガンダムも登場

また、令和初の正月にお薦めしたい個性派おせちとして同社が用意するのは、平安時代に貴族が食べていた有職(ゆうそく)料理の名店「西陣魚新」の「祝い膳」など。令和となって初めての正月というめでたい席を雅やかに盛り上げる。

さらに健康へのニーズに配慮し、低糖質おせちや、すべて食べても食塩相当量約1gなど、“ヘルシー系おせち”も多数用意する。年々高まるニーズとして、かむことが困難な方向けに日本ケアミールの「特選ムース食おせち」と「ムース食おせち」、メディカルフードサービスの「やわらかおせち一段」も揃う。

ライフスタイルの変化を受けて、同社のおせちの売上げはこの20年右肩上がりという。昨年は前年比5%増で着地し、今年は同3%増を目指す。店頭予約は25日、オンラインストア予約は20日から始まる。

◇日本食糧新聞の2019年9月11日号の記事を転載しました。