6月6日に梅干しを食べよう…和歌山では給食にも
「梅の日」の6月6日、日本一の梅産地である和歌山県みなべ町・田辺市の業界関係者らで構成する「紀州梅の会」によるPRイベントが各地で催された。
同市の熊野本宮大社などで記念式典を開催したほか、京都市の下鴨神社と上賀茂神社に南高梅を奉納。東京でも梅フェアを開催するなど各地で記念行事を行い、シーズンのスタートを盛り上げた。
「梅の日」は室町時代1545年6月6日の加茂神社例祭の際に後奈良天皇が梅を献上したとの故事にちなみ、同会が2006年に梅が実り収穫が本格的に始まる時期でもあるこの日を記念日として制定。毎年記念行事を各地で開催し、全国に発信している。
熊野本宮大社の式典では神事や梅漬け儀式などが営まれたほか、須賀大社(みなべ町)でも式典が行われた。京都の下鴨・上賀茂両神社では「紀州 梅道中」と題して、時代装束をまとった50人が境内を行列し、南高梅の青梅を10kgずつ奉納した。
梅産地と関連業界の平穏無事・繁栄を祈願するとともに、参詣人に南高梅の青梅と600粒の梅干しを配布して、紀州梅をPR。
東京大田区の中央卸売市場大田市場では、「今日は梅の日 和歌山の梅フェア」を開催し、同会会長である真砂充敏田辺市長や梅娘らが市場関係者らに梅干しや梅ジュースを振る舞った。真砂会長らは翌日、首相官邸を訪問し、青梅と梅干しを贈呈した。
このほか、「梅干しを食べようキャンペーン」と題して、地元から「6月6日に梅干しを食べること」を実践し、情報発信に取り組んでいる。「梅の日」の前後には、地元の学校給食への梅干し提供や、給食で梅干しおにぎりを握って食べてもらう活動などを行い、同会各団体ごとに独自の取組みを展開している。
◇日本食糧新聞の2017年6月16日号の記事を転載しました。
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