中央ヨーロッパ・ハンガリー在住のフードライター・旅野きっこです。ハンガリーを拠点においしいものや素晴らしい景観を求めてヨーロッパ各地を訪れる日々を送っています。
なかでもやはり食の都イタリアはおいしいものでいっぱい。今回は暑い夏におすすめの「ライスサラダ」をご紹介します。

イタリアの夏の定番料理

日本の夏の湿気の多い暑さは毎年身体にこたえますね。温度よりも湿気で不快指数が上がり、食欲が出なくなるなんて事もあります。イタリアの夏は、湿気が日本より少ないものの気温は高く、40度を越えるなんていう事もあり、日差しの強さも相当なものです。

そんなイタリアの家庭で食べられているお米のサラダは酸味がきいて冷たくおいしく、様々な具材を入れて楽しく食べられる、そして火照った身体にも染み渡るものなのです。夏バテぎみの疲れた身体が生き返る様なこのサラダの主役はお米。

「お米?サラダ?おいしいの?」と思われそうですが、一度食べたら度々リピートしたくなることうけ合いです。さて、そんなお米のサラダはどの様にして作られるのでしょうか。

具材はお好みで。お米サラダの作り方

お米のサラダの作り方はいたって簡単なものです。お米を固めに炊く、または茹でるかし、少し冷ましてから水で洗ってぬめりを取り、その後しっかりと水気を取ります。その後好みの具材を入れ、よく混ぜて冷蔵庫で冷やす事で味を馴染ませます。

入れる具材はツナやハム、チーズ、オリーブやケイパー、パプリカやトマトなどが主ですが家庭によって様々なレシピがある様です。例えばコーンや茹で卵、玉ねぎやキュウリ、バジルやミントの葉っぱなどを加えるのも大変おすすめです。

ポイントとなるのは具材を大体同じくらいの大きさにカットすること。そして味を見ながらオリーブオイルとワインビネガー(バルサミコ酢や日本のお酢でもよい)、塩コショウで味を整えて混ぜ合わせます。忘れずに冷蔵庫で少しおきましょう。

 

様々な香りと食感がやみつきに・・・

同じくらいにカットした具材でも野菜のシャキシャキした食感、味が決まりやすいツナやハム、ケイパーやオリーブのアクセント感、チーズの濃厚さ、混ぜ合わせたハーブ類の香り、そしてコクのあるオリーブオイルとビネガーの酸味など一皿で随分と色々楽しめます。

チーズはモッツアレラやプロセスチーズなど違う食感のものを入れてみるのもおすすめです。なんとなく「イタリア版混ぜチラシ寿司」といった感じもしますね。

具材はお好みのもの、冷蔵庫の残り物などなんでも良いこのサラダですが、こだわりたいのは全体に行き渡るオリーブオイル。地中海やアドリア海周辺でよく作られるオリーブオイルは味が濃く、本当に美味しいのです。

料理にさっとひとまわし、しっかり漬け込む、健康のために飲む、など本当にこの地域ではオリーブオイルが多用されます。このお米のサラダを作る時は、ぜひ「エキストラバージンオリーブオイル」がおすすめ。

さて、とても簡単でおいしいお米のサラダ、興味が湧いてきたのではないでしょうか。暑すぎて食欲減退・・・そんな時にも適当な酸味と冷たさで食べやすく、酢が入る事で疲れた身体がしゃきっとします。

酷暑を健康的に乗り切るためにもおすすめの一品です。ぜひ一度、この楽しいお米のサラダをご賞味ください。