チーズタッカルビ、チーズドッグといった韓国系チーズグルメは、見るからにおいしそうでインスタ映えするため、数年前から人気が過熱している。そんな韓国系チーズグルメの新顔が登場した。東京・新大久保「モンナンカムジャ」の「チーズマグマ鉄板」だ。

5種類のチーズを使用

鉄鍋の周囲に熱々のチーズを敷き、その上に半熟目玉焼きをのせた豚肉入りキムチチャーハンがちょこんと鎮座。そのさまは、まるでチーズの海にぽっかり浮かぶ無人島のようで、愛らしい。もちろん、「ほとんどのお客さんが、スマホでパシャパシャする」(趙今花店長)という。

周囲を囲むチーズの海は、エダム、ゴーダ、チェダー、2種類のモッツアレラの全5種類のチーズを使用。キムチチャーハンをスプーンですくうと、広がる熱々チーズがとろ~りと驚くほどのびて楽しい。

「滝チーズトッピング」(300円)を追加すると、チーズを滝のようにかけてくれる

そのたっぷりのチーズは、「ちょっとくどそう…」と心配になりそうだが、食べてみると不思議なほど食べ飽きない。「韓国で使われるチーズはそんなに味が強くないから食べやすく、最後までおいしい」と、趙店長は言う。

途中から、目玉焼き、キムチチャーハン、チーズと、別器で付いてくる韓国海苔やキムチなども加えて豪快に混ぜると、うま味が合わさり、シンプルに食べるのとは違った味わいが楽しめる。

フォンデュチキン 2,080円(税抜き) 味付きフライドチキンにチーズをかけた一品。粉雪のようにサラサラの通称「雪チーズ」が味のポイントで、加熱するとふわふわとろとろになる

もともと同店は韓国で43店舗を展開する人気店で、看板料理は「フォンデュチキン」。こちらも“スマホでパシャ度”が高いメニューだ。一方、「チーズマグマ鉄板」は、「チーズグルメが大好きな日本人の好みに合わせてメニュー開発した」という、日本オリジナルのメニュー。2018年夏から提供を開始しているが、SNSからまたたくまに広まり、人気はうなぎ上りだ。

とろ~りチーズの韓国グルメは、まだ当分はSNSを席巻しそうだ。

●店舗情報
「モンナンカムジャ」 
所在地=東京都新宿区百人町2-2-1 2階
※「2号店」もあり

◇外食レストラン新聞の2019年7月1日号の記事を転載しました。