キッズ食育マスタートレーナー、子どもの食育料理研究家の増田陽子です。夏が旬のきゅうり。水分をたっぷり含んでいるきゅうりを夏に食べると体も涼しくなりますよね! ただ、きゅうりはサラダや冷たい麺に乗せたりと、使い方や食べ方もマンネリになりがち。ポリ袋に入れて叩くことで作れる「たたききゅうり」は簡単なうえ、子どももお手伝いしやすいのが良いところ。今回はたたききゅうりを使ったレシピを2品ご紹介します。「麺棒が家にない」というときの裏ワザも合わせて記載しています。

子どもとたたききゅうりを作るときのポイント

子どもが手伝うとき、きゅうりを叩く力加減がわからないかもしれません。

最初2~3回は一緒に叩いてみましょう。また、子どもによっては叩いて潰れる様子が楽しくて目一杯叩いてしまうかもしれません。叩き始める前に「叩きすぎるとジュースみたいになっちゃうよ」と声をかけ、叩いてもらうと良いですね。

簡単やみつき!塩ダレたたききゅうり

ごま油の香りが食欲をそそる、あっという間に作れるレシピです。あと1品ほしい! という時にも役立ちます。

【材料】4人分
きゅうり 2本
鶏ガラスープの素 小さじ1
すりごま 大さじ1
ごま油 小さじ2
●みりん 小さじ1
●水 小さじ1
●塩 小さじ1/4
●醤油 小さじ1/2

【作り方】
1.●を小さい耐熱容器に入れ、ラップをせず電子レンジ(600W)で30秒加熱し、粗熱をとる。
2.きゅうりの両端を切り落とし、ポリ袋に入れて軽く縛り、麺棒で叩く。

3.袋を開け、大きいものは手で食べやすい大きさに裂き、(1)の調味料、すりごま、ごま油を入れて空気を抜きながら口をしばる。

※冷蔵庫で15分~30分置くと味が馴染みますが、急いでいるときは袋の上から揉むと味なじみが早くなります。揉む作業も子どもに手伝ってもらっても良いですよ。

食欲アップ!たたききゅうりと豚こま肉のにんにく醤油炒め

きゅうりは炒めてもおいしく食べられます。にんにくを効かせて、食欲の落ちがちな夏のおかずにどうぞ。

豚肉に片栗粉を軽くまぶすことにより、味もさらに絡みやすくなり、余分な油を拭き取ることによって、カロリーダウンもできます。

【材料】4人分
きゅうり 3本
豚こま肉 250g
長ネギ 1/2本
にんにく 1/2かけ
油 小さじ2
塩 少々
胡椒 少々
片栗粉 小さじ2
●醤油 大さじ1
●酒 小さじ1

【作り方】
1.にんにくは薄切り、長ネギは斜め薄切りにする。●を混ぜておく。
2.きゅうりの両端を切り落とし、ポリ袋に入れて軽くしばり、麺棒で叩く。袋を開け、大きいものは手で食べやすい大きさに裂く。
3.豚肉を別のポリ袋に入れて塩、胡椒、片栗粉を入れ、混ぜる。

4.フライパンに油、にんにくを入れて熱し、香りが出てきたら長ネギを入れ、焼き目が付いたら豚肉を入れ、火が通るまで炒め、ペーパータオルで油を拭き取る。

5.混ぜた●を回し入れて絡め、火を止める。

困った!たたききゅうりを作りたいのに麺棒がないときの裏ワザ

たたききゅうりを作りたいのに「麺棒がない」という時。100円ショップにも売っていますが、買いに行く時間がない場合の裏ワザは「ラップ」です。

ラップの端にマスキングテープを貼って、箱から取り出し、麺棒の代わりにすることができます。マスキングテープを貼っておくことにより、端がはりついて見えなくなる・取りづらくなるのを防ぐことができます。

衛生面が気になる場合は、戻したあと1周分出して切ってくださいね。

たたききゅうりは子どもがお手伝いしやすいだけでなく、味が絡みやすく、食感もポリポリと楽しく食べやすくなります。きゅうりを大量消費したい時にも助かるなどメリットがたくさん。ぜひ活用してみてください♪