愛知在住フードライターの瀬山野まりです。茶わん蒸しは蒸し器がなくても、レンジで作ることができることをご存知の方も多いと思います。今回は和洋中の簡単アレンジレシピのご紹介とともに、100均の食器で雰囲気もがらりと変えてみました。

まずは基本の茶わん蒸し

いつもの茶わん蒸しはほっとする優しい味わいで欠かせませんね。

【材料】(2人分)
卵 1個
水 1/2カップ
白だし 大さじ2
ささみ 1枚
醤油 小さじ1
酒 小さじ1
みりん 小さじ1
かまぼこ 適量
三つ葉 適量

【作り方】
1.ささみを一口大にカットし、醤油、酒、みりんで煮る。

2.卵と水、白だしを合わせて攪拌し卵液を作る。

これは極端ですが、これだけ泡立っていても茶こしで濾すので問題ありません。

3.器に(1)のささみを入れ、茶こしを通しながら(2)の卵液をそっと注ぐ。

大きい泡があった場合は、爪楊枝で潰してください。

4.(3)にふんわりとラップをかけ、電子レンジ(150W)で4分加熱、その間にかまぼこをカットし三つ葉の茎を結ぶ。加熱は1つずつ。

5.4分後、かまぼこと三つ葉の茎を添えて再度30秒ずつ様子を見て、卵液が固まったら取り出し、三つ葉の葉を添えて完成。

<ポイント>
銀杏やしいたけといった定番の具材ももちろん使えます。

使用したのはセリアで購入した、和風の湯のみです。いろいろありましたが、高さ5cm程度の小さめのものがおすすめ。陶器ならばまず大丈夫ですが、必ず電子レンジ可かどうかを確認してください。

コーンとチーズで洋風に

チーズのまろやかさとコーンの甘さで、子どもにも好まれやすい味わいです。

【材料】(2人分)
卵 1個
水 3/4カップ弱
顆粒コンソメ 小さじ1
カマンベール 1/8切れ
コーン(ゆで) 適量
イタリアンパセリ 適量

【作り方】
1.ボウルに卵と水、顆粒コンソメを入れ、攪拌する。
2.(1)を器に茶こしを通してそっと注ぎ、ふんわりラップをかけて、電子レンジ(150W)で4分加熱する。加熱は1つずつ。
3.カマンベール1/8個をさらに半分に割り、加熱した(2)にコーンと一緒にのせる。
4.再度30秒ずつ様子を見て加熱し、卵液が固まったら取り出す。
5.イタリアンパセリをかけて完成。

<ポイント>
ベーコンや生ハムなども合いますし、ブロッコリー、アスパラガスといった野菜も相性が良いです。また、水を牛乳に変えるとよりまろやかなものに仕上がります。

使用したのはダイソーで購入したポップなデザインがかわいいミニカップです。陶器製で、もちろんレンジOK。柄もいろいろあり、気分によって変えてもよさそうです。

とろーりあんかけで中華風

とろっとしたあんと茶わん蒸しがどちらも楽しめます。

【材料】(2人分)
卵 1個
水 3/4カップ弱
顆粒中華だし 小さじ1
かにかま 2本
小口ネギ 適量
片栗粉 小さじ1(水小さじ1で溶く)
あんかけ用の水 1/2カップ

【作り方】
1.卵と水と中華だしを合わせて攪拌する。
2.(1)を、茶こしを通して器に注ぎ、ふんわりラップをかけて電子レンジ(150W)で4分加熱。凝固が足りなければ30秒ずつ様子を見る。加熱は1つずつ。
3.あん用の水を沸騰させて、カットしたかにかまと小口ネギを入れ、火を止めてから溶いた片栗粉を加え、とろみを出す。
4.(2)の茶わん蒸しの上に(3)のあんをかけて完成。

<ポイント>
今回はかにかまを使用しましたが、エビなどもおいしいです。シソを混ぜても風味が良くなります。最後に少しごま油をかけるのもおすすめです。

使用したのはセリアで購入した耐熱ガラス製カップです。ガラスはレンジで使えない場合が多いので、レンジ可能かどうかをしっかりチェックしてください。

レンジ茶わん蒸しを成功させるコツ

・できるだけ低いワット数で加熱する。
100W~200Wあたりがベストです。なければ解凍コースでお試しください。

・一度にたくさんの量を加熱しない。
卵1個使用で2食分になるように。

この2点を守ると成功しやすいです。また、今回多くの茶わん蒸しを作りましたが、器の壁面がつるつるしているもののほうが、「す」が入りにくい傾向がありました。

レンジ茶わん蒸しは簡単ですが、やはり蒸し器を使うよりも「す」が入りやすいです。また、レンジはものによって加熱具合が異なるので、自分の家にあるレンジでのベストを探してみてくださいね。

基本の卵液と、加熱時間さえ把握しておくと、幅広いアレンジが可能です。自分だけの茶わん蒸しをぜひ作ってみてください。

<お知らせ>
現在、東海ラジオ「タクマ・神野のど~ゆ~ふ~」(平日午前9時から正午放送)内の「教えてど~ゆ~ふ~」(月曜午前10時~)というコーナーに出演し、食をテーマにしたお話をさせていただいております。とても楽しい番組なのでよかったらぜひご視聴ください。