料理研究家の松本葉子です。クリスマスはチキンやケーキといったごちそうが多くて野菜料理は後回しになりがち。でも子どもたちには野菜を毎日しっかり食べて欲しいですよね。そんな時に役立つのがビジュアル系のサラダです。
クリスマスムードたっぷりの盛り付けで、テーブルに登場すると子どもたちも大喜び間違いなし――そんなサラダもちょっとしたコツを知っていれば、どこでも手に入る材料を使って誰でも簡単に作れます。

時間がなくても、不器用でも、カンタンに作れて見栄えする「平面ツリーサラダ」

数年前から人気のクリスマスツリー型のサラダ。レストランのクリスマスメニューに登場したりすることもあるようです。確かにあれ、テーブルにどーんと置くと豪華ですよね。

家庭で作るなら、ポテトサラダや大根で作った台にゆでたブロッコリーなどをくっつけてツリー型に仕立てていくのが一般的ですが、バランスの良いツリー型を作るのも、落ちないようにデコレーションするのもなかなかムツカシイのです。

しかもせっかくうまくツリー型に作れても、食べ始めると一気に型崩れしてしまって、最後まで食べきれなかったりするのも悲しい。

でも平面のクリスマスツリーにすれば、作るのが簡単で、食べやすさも抜群。材料もとてもシンプルだから忙しいワーママも冷蔵庫の買い置き野菜であっという間に作れちゃいますよ。

平面ツリーなら端から取り分けやすいのもなにより。

というわけで、上の写真のツリーサラダを例にして、作り方のポイントを解説しましょう。まずは材料から。もちろん使う野菜は一例。慣れてきたらどんどんお好きなものを取り入れてオリジナルのツリーを作ってください。

<基本の材料>
・ブロッコリー:小房に分けて塩ゆでし、冷ましておく。
・ミニトマト:なるべく小さいものか、大きさや色の異なるトマトが入っているパックを選ぶとデコレーションに使いやすい。
・食パン:植木鉢用。トーストして使う。(写真ではパンのミミを使用)

<プラスするなら>
・野菜:パプリカ、にんじんなどは、型抜きするとカワイイ。細いレンコンがあれば輪切りにして酢水で軽くゆで、穴の外側を切り取ると雪の結晶のような形になるのでおすすめ。

・ハムやスライスチーズ、ゆでたマカロニ、うずら卵の輪切りなどもデコレーションに使いやすい。

・マヨネーズ:細い絞り出し口が付いているものが便利。

デコレーション用の野菜は好みで。ブロッコリーの芯の部分も使える(写真の薄緑の星型など)。

材料を用意したらあとは、並べるだけ!

最初にブロッコリーと食パンを並べてツリー型を作ってからプチトマトや他の野菜などを飾っていきます。

大皿盛りにするほか、1人分ずつの小さなツリーサラダにするのもいいですね。子どもたち自身にデコレーションを任せても。

小さなツリーを作る時は、ブロッコリーも小さな房にわけておくと作りやすい。

<ちょっとしたコツ>
ブロッコリーをゆでる時に塩を少し多めに加えるか、具材にチーズやハムなど塩気のあるものを使うと味のバランスがよくなります。

あるいは、食べる直前にマヨネーズでデコレーションを。粉チーズをかけてもおいしいですよ。

5分でできる!鍋野菜の残りで作るリースサラダ

リースをかたどったサラダもクリスマスにはぴったり。といっても特別な材料を買う必要はなし。いつものミックスサラダを円形に盛り付けるだけでも雰囲気がぐっとおしゃれになりますが、鍋野菜の残りを使ってもいいんです。

写真は、水炊きに使った残りの水菜と三つ葉、壬生菜などで作っていますが、白菜や大根など、生で食べられる野菜ならなんでもOK。

ミニトマトを半分に切って置くだけで、クリスマスカラーのリースサラダがあっという間にできちゃいます。

赤い差し色には、生ハムやスモークサーモンを使っても。くるくるっと巻いてバラ風にしてみましょう。きれいな形にしなくても大丈夫。下の写真は小学生が作った生ハムのバラですが、それなりに見えるでしょう?

上で紹介したクリスマスツリーサラダの材料をリースサラダに使うとこんな感じに。

クリスマスはもちろん、お正月や誕生日などにおすすめのビジュアルサラダ。コツを覚えれば、冷蔵庫にある材料で気軽にアレンジできちゃいます。盛り付けを変えるだけで定番のサラダもぐっと華やかに。ぜひお試しくださいね!