食事を抜くと心も不健康に…きちんと食べて気持ちの切り替え上手になろう
スポーツ栄養士、健康食育シニアマスターの馬明真梨子です。暑さが少しずつ和らぎ、秋の風を感じるこのごろ。災害も多くあり、夏の疲れもあり、身体や心が元気ではない方が多くいらっしゃるかと思います。食が身体も心も作っていると、と耳にされたことがあるかと思いますが、「心の健康」には食事が大きく関わっています。
食事を華やかにする必要はなく、食の捉え方や考え方次第で「心の健康度」も変わってきます。
脳細胞も食べ物が影響する
食事を抜いてイライラした経験がありませんか?
私たちの身体や脳は食事がエネルギー源になります。食事を抜くことでエネルギーが不足し、脳機能が働かないことでキレやすくなったり、イライラしやすくなります。
身体も心も食べた物でできていると言われるように、身体を構成する全ての細胞は食べ物からできています。心や感情を司る「脳細胞」も食べ物が影響します。
また、よく「気持ちが落ち込んで食べられない」というお声を聞きます。よく考えてみてください。本当に「気持ちの下降」が起因でしょうか。食事が乱れたり、食事量が減ったりすることが先に起きていませんか?
食事が乱れることで、身体や心もバランスを崩してしまうこともあるのです。
「○○はダメ!」は視野が狭くなる
私自身、「○○は太るから食べてはダメ!」「○○もダメ!」と食べることに否定的で制限をしていたころがありました。例え美味しいものを食べても我慢しているので、食事に対して不満が少なからずでます。不満があるから、食事への欲求や執着が強くなる傾向にあります。
しかし、どうでしょう。同じものを食べていても「今日は○○を食べることができて幸せ!」と感じながら食べるのとでは、自分自身の気の持ちようは大きく変わります。
食事は「音(聴覚)」からも美味しさを感じ取ります。ですので、たとえ美味しいものを食べていても「今日は我慢しないといけない、これはダメ」と声に出してしまうと、美味しさは半減してしまいます。さらに否定的な思考は自分の視野まで狭めてしまうのです。
自律神経を整えて、心も身体も元気になろう
食べることは、私たちの身体と心にとって様々なスイッチになります。
自律神経には交感神経(アクティブ)と副交感神経(リラックス)があります。食事をすると、消化吸収が行われるので副交感神経が優位になります。身体を休めることだけでなく、「食事」も身体と心をリラックスさせるために必要です。
また、よく噛んで食べることで脳機能の向上を促します。これも自律神経のコントロールを正常にするために必要です。
食事は自律神経だけでなく、他のホルモン分泌や体温維持など様々な生命維持に関わっています。だからこそ、毎日ある食事はリラックスし、楽しみたいですね!
今日からもっと食事に対して「幸せ」を感じてほしいです。
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