冷奴にはからし!石川でのおいしい食べ方【8月5日は、奴の日】
石川県金沢市のお隣にある河北郡在住の北陸家庭料理研究家・大象みかです。「秘密のケンミンSHOW」でも紹介されたことがありますが、石川県では昔から冷奴をからしで食べる風習があります! 能登地方には豆腐の中にからしが入った「茶碗豆腐」という」ものがありますが、それがルーツではないかという説もあります。現在の金沢の茶碗豆腐と、冷奴のアレンジ料理として「サラダ風冷奴」を紹介します。
石川の豆腐には、からしがついてくることも!
暑い季節になると、冷奴がおいしく感じますね。一般的に冷奴にはおろししょうがを乗せて食べる方が多いのではないでしょうか。なんと、石川県には冷奴に練りからしをつけて食べる風習が昔からあるのです!
70代の筆者の母によると、昔の金沢では「豆腐屋さんで豆腐を買うと、練りからしをつけてくれた」そうです。現在はスーパーで豆腐を買うことが多いので、豆腐売り場にからしがあるほどではありませんが、今でも街の豆腐店で豆腐を買うと練りからしをつけてくれるところもあるんだとか。
なぜ石川県では冷奴にからしをつけて食べるようになったのか気になりますね。能登地方では今でも豆腐の中にからしが入った茶碗豆腐が販売されているようですが、現在の金沢の茶碗豆腐はパッケージの中にからしが別に入っています。茶碗で形を整えているので、このような形になっています。
実際にからしをつけて食べてみると、非常に食が進みます。実は筆者はずっとおろししょうが派でした! 今度からからしにしたいくらい癖になりますね。
鼻にツーンと抜けるからしの香りと冷奴の冷たさ、コクのある豆腐の旨味がたまりません。これは国産大豆を使っている「株式会社金沢豆冨」の茶碗豆腐です。
さて、8月5日は奴の日です。香川県観音寺市で豆腐の製造・卸・販売を行っている株式会社カンショクが、全国の食卓で健康食品として親しまれている豆腐を、夏には冷たくておいしい奴豆腐で食べてもらうことを目的に制定しました。日付は8と5を「や(8)っこ(5)」と呼ぶ語呂合わせからきています。
参考サイト:
石川県では常識「冷奴にからし」、その理由を調査した結果は…? Jタウンネット
サラダ風冷奴のレシピ
さて、「冷奴は醤油だけで、ワンパターンになってしまう」とお悩みの方におすすめです。石川産の豆腐を使って、冷奴のアレンジ料理「サラダ風冷奴」を紹介します!
<材料・2人分>
・絹ごし豆腐 1丁
・きゅうり 1/2本
・かいわれ大根 1/3パック
・鰹節 適量
・ポン酢醤油 大さじ3
・ごま油 小さじ1
・練りからし 少々
<作り方>
1.豆腐は水を切って4つに切ります。このように食材を大きめの立方体に切ることを「奴に切る」と言います。
2.きゅうりを斜め薄切りにして、細切りにします。
3.かいわれ大根は4㎝くらいの長さに切ります。
4.ポン酢醤油とごま油をボウルに入れて混ぜておきます。
5.きゅうりを豆腐の上に盛り、お皿の周りにも盛りつけましょう。
6.(5)の上に鰹節、かいわれ大根も乗せ、(4)をかけます。お好みでからしも添えたらできあがりです。
サラダ風冷奴は夏のおつまみにもピッタリ!
サラダ風冷奴を一口食べてみると、ポン酢醤油の酸味とごま油の香りが豆腐によく合っていることに気が付きます! きゅうりとかいわれ大根のシャキシャキ感も楽しめて、飽きずに食べられますね。ビールとも合いそうで、夏のおつまみとしてもいいですね。
からしをつけて食べると、ピリッとした辛さで、逆に豆腐の甘みが引き出されます。子どもにはからしの代わりにマヨネーズを少しつけると、子どもの好む味つけになりそうです。作るのに時間もかからないので、おかずが一品足りない時でもサッと作れますよ。
夏にさっぱりと食べられる冷奴のアレンジ料理「サラダ風冷奴」を紹介しました。他にもトマトや人参の千切りなど好みの野菜を乗せても合いそうです。家庭で簡単に作れる料理なので、皆さんもぜひ、8月5日の奴の日に作ってみてくださいね。
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