「C.T kitchen 亀」はイタリア料理をベースにしたワイン・ダイニング。卵黄を泡立てたムースでパスタを覆った「軽ボナーラ」(1300円・税抜き)や「鷹の爪10本フレッシュトマトパスタ」(1200円)など、個性的なパスタメニューを揃え、女性客を中心に高い注文率を誇っている。
それだけにまかないでもパスタを使うことが多いが、週1回と高頻度で作るのがパスタ麺を使った醤油ラーメンだ。

麺が伸びないように工夫

パスタでラーメンを作る理由は二つ。第1の理由は「普段イタリア料理ばかり作っているので違うものが食べたくなっちゃうんですよね」と齋藤陽平店長は笑う。もう一つは若手スタッフの育成だ。

「熱々のスープにパスタを投入しますから、普段クリームであえるときと違って、ゆで具合を硬めに調整しないと伸びてしまいます。そうした食材の性質を知って最適化の工夫をする練習になるんです」。

また野菜こそ端材を主に使用しているが、肉は営業で使用する部分を使わせており、これもまかないを実践的な技術向上の場と考える齋藤店長の考えゆえである。

それを知ってか知らずか常連客からラーメンを期待しながら「今日のまかない何?」と尋ねられることが多いそうだ。

<材料>
パスタ乾麺、ベーコン、卵、キャベツ、小松菜、チキンコンソメスープ、海苔、白ごま、醤油、酒、みりん

<作り方>

  1. 卵は半熟にゆで、キャベツと小松菜は下ゆでし、ベーコンは表面を軽くグリルする
  2. パスタの乾麺は通常より1~2分短いゆで時間で硬めに仕上げる
  3. 醤油、酒、みりんで作ったかえしを、ポトフ用に仕込んだチキンコンソメスープで割る
  4. 丼にスープ、麺、具を盛り付け、海苔を飾り、白ごまを振りかける

●店舗情報
C.T kitchen 亀
所在地=東京都目黒区上目黒1-23-1 中目黒アリーナ204

◇外食レストラン新聞の2018年4月2日号の記事を転載しました。