お好み焼きなのに鯛焼き!? ブームを予感させる“あたらしい食べ方”3選
4月12日から14日まで東京ビッグサイトで開催されていた、国内最大級の業務用食品・食材機器、容器の総合見本市「ファベックス2017」。飲食店やスーパーマーケットといった“プロ”向けのイベントだったのですが、ユニークな食品・食材もいろいろ見掛けました。たべぷろ編集部員が、ブームを予感させる“あたらしい食べ方”と目を付けた食品三つをご紹介します!
広島が生んだ、お好み焼きと鯛焼きのハイブリッドフーズ!
「何か面白そうな物は…」と会場をうろうろしていると、進行方向に「広島風お好み焼き鯛焼き」の幟を発見しました。お好み焼きも鯛焼きも、言わずと知れた粉物の代表格です。しかも、ブースから湯気といい匂いが。どちらも好物の編集部員は、思わずふらふらと引き寄せられてしまいました。
男性が手際良く焼いているのは、確かに鯛焼き。でも、皮の横からはみ出ているのは、淡い緑が目に鮮やかなキャベツです。しかも、男性の横には山盛りのキャベツと焼きそばが…。これは、まごうことなき広島風お好み焼きの材料です。
混乱していると、「試食どうぞ」と焼き上がった“鯛焼き”の尻尾側を渡されました。一口ぱくり。表面は鯛焼きのパリパリ感、でも中身は確かにジューシーかつふんわりな広島風お好み焼きです。何ですか、このハイブリッド感!
この「広島風お好み焼き鯛焼き」をPRしていた「ヤマト食品」(広島県福山市)は、業者向けにたこ焼き、鯛焼き、大判焼き、お好み焼きなど、粉ものからあんこの材料まで一括生産している会社といいます。営業部の長岡秀樹さんによると、「新しい商品を-とチャレンジを重ねる中で、日の目を見た商品のひとつ」なのだとか。確かに攻めの姿勢を感じます。
他社に生産委託しているシート生地を鯛焼き器にセットし、キャベツ、天かす、ベーコンを贅沢に盛り付けます。ここに自社製品のつなぎ生地を刷毛で塗りつけるのが、食欲をそそる焼き色の秘密。お好みソース、マヨネーズをかけ、ここで広島風お好み焼きには欠かせない焼きそばの登場です。
焼き担当の男性が「いつもより多めに載せております」と笑顔を見せつつ、反対側にもシート生地を載せて鯛焼き器をパタン! しばらくして器械を開くと、食欲をそそる焼き色の「広島風お好み焼き鯛焼き」が現れました。
昨年秋から販売を開始し、現在は広島や山口といった地元・中国地方を中心に展開しているそうです。中でも人気なのが、山陽自動車道・下松サービスエリア(下り線)で販売する「広島風お好み焼き鯛焼き」ならぬ「鯉焼き」。広島の業者が扱っているそうで、広島カープ愛を感じますね。
営業部の長岡さんは「今回の展示で、日本各地の業者さんなどが関心を持ってくれています。昨年リーグ優勝した広島カープの勢いにあやかって、全国展開を目指します」と意気込みを語ってくれました。
おしゃれ系カフェご飯までフォローできる! 塩こんぶは万能調味料!
次に注目したのが、塩こんぶで有名な「くらこん」(大阪府枚方市)です。塩こんぶを使った料理を扱った「塩こん部長」のCMで良く見掛けますよね。ブースには「塩こんぶを調味料として使う」ためのアイデアが満載。和食のみならず、「つぶ塩こんぶのタルタルサンド」やパスタ、カプレーゼといったおしゃれ系カフェご飯のサンプルまで並んでいました。
昆布のうまみと塩気を併せ持つ塩こんぶは、調味料として使うと味にブレが出ないのだとか。塩昆布というと「塩分高め」なイメージがありますが、人間の舌は旨みを感知すると塩分が高いように感じるためといいます。塩昆布6g中の塩分は1.2gで、梅干(10g)中の塩分2.2g、味噌汁(即席味噌ペーストタイプ18g)中の塩分1.7gと比較しても少なめなのだそうです。
マーケティング部の山本康太係長は「実は、マヨネーズともよく合います。塩こんぶだけあれば味付けできるうえ、賞味期限も長い。ぜひ色々な料理で試してみてほしいですね」。山本さんのイチオシはチーズトーストの塩こんぶトッピングだそう。「朝ごはんの食パンネタが切れた方は、ぜひ試してみて」とアドバイスをいただきました。
インスタ映え間違いなし!新種のペッパー「インカの赤い涙」
最後にインスタ映えしそうな食材を一つ、ご紹介しましょう。冷凍アボカドペーストや唐辛子の一種・ハラペーニョなどを扱う「ヒガ・インダストリーズ」(東京都港区)が展示していた新種のペッパー「スウィーティー・ドロップ」です。
2013年に南米・ペルーのアマゾンで発見されたばかりのハラペーニョの一種で、大きさは約2.5cm。赤い涙のようなかわいらしい形が特徴で、現地では「インカの赤い涙」と呼ばれているそうです。ほんのりとした甘みとマイルドな辛味が同時に味わえます。
海外ではピザやパスタ、デザート、サラダなどのトッピングに使われていて、「インスタ映えする」と大人気なのだとか。日本では今年10月、業務用での販売スタートとなるそうです。
営業部主任の菅澤優さんは「マイルドな辛味なので、お子さんが食べてもOKです。ゆくゆくは一般販売も-と計画しています」と話していました。皆さんもそのうち、レストランなどで見掛けるかもしれませんね。
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