大阪で、讃岐うどんの人気店といえば必ず名前が上がる「情熱うどん讃州」。知名度アップのきっかけになったのが、麺をらせん状に盛り付ける“情熱トルネード”である。
このネーミングは、盛り付けに感心したグルメブロガーによるもの。SNSで評判が拡散し、今では、関西の多くの店がこの盛り付けを取り入れている。

ねじって1本の綱のように

「2006年のオープン時に、“麺を見たらウチと分かる、独自のカラーを出したい”と考案しました。当時は、大阪はもちろん本場の香川でも、うどんの盛り付けにここまでこだわる店はありませんでした」と久保達也店主。

ねじりながら円を描くように

手順の大前提は、まず、長さと表面を揃えること。それをねじって1本の綱のようにして、さらにねじりながら、円を描くように盛り付けていく。麺のスパイラルにより表現されるのは、主役としての存在感ある美しさ。踏んで鍛える自家製麺のコシやツヤが、よりイキイキと感じられる盛り付けとなっている。

「慣れれば、さほど難しくはない」というが、うどんをそのまま出すスタイルに比べると、当然手間がかかる。しかし、忙しいランチタイムでも、一品ずつ“情熱”を込めて丁寧に提供するのが同店のポリシー。トルネードスタイルは、その心意気を表現する役割も担っている。

【店舗情報】
「情熱うどん讃州 豊崎本店」
所在地=大阪市北区豊崎3-4-12

◇外食レストラン新聞の2018年2月5日号の記事を転載しました。