神戸の「どろソース」で佃煮、新たなご飯のお供に
高級珍味メーカーの伍魚福と老舗ソースメーカーのオリバーソースは、「どろソース」を使用した佃煮「ソースで作っためし友」(5種類・各税込み579円)を10月中旬に発売する。「どろソース」はウスターソースを熟成する過程で発生する沈殿物(どろ)を使用した濃厚ソース。野菜や果実、香辛料などの成分が豊富に含まれ、刺激のある強いうまみとコクが特徴。
約30の候補から「かつお昆布」「しょうが」「茎わかめ」「しいたけ」「しじみ貝」の5種類を選び、素材ごとにソースの配分を変えながら佃煮にした。
開発のきっかけは17年3月の「いかなご」の歴史的不漁だった。神戸を代表する「めし友(=ご飯のお供)・いかなごのくぎ煮」の供給が逼迫(ひっぱく)し、新たな「めし友」の開発に迫られたという。
「白ご飯をソースと食べたい『ソース派』のニーズを満たしたい。そして神戸ならではの商品にしたい。ということで神戸のソースとして知られる『どろソース』を使用した佃煮を共同開発した」(山中勧伍魚福社長)とし、販売は神戸市周辺の土産店とインターネットに絞り、「神戸の新名物」としてブランディングしていく。
道満雅彦オリバーソース社長は「神戸開港150年の年に、伍魚福とオリバーソースのコラボ商品が『出港』できたことがうれしい」と話した。
◇日本食糧新聞の2017年9月29日号の記事を転載しました。
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