愛知在住フードライター瀬山野まりです。愛知の食文化に触れながら愛知で育ち、常においしいものを求めてさまよっております 。味噌煮込みうどんがおいしい和食麺処サガミ。店内のテーブルに必ず置いてある八味唐がらしの存在をご存じでしょうか。8月3日はサガミの八味唐がらしの日。その味と魅力をご紹介します。

ふわふわと料理を彩る八味唐がらし

「和食麺処サガミ」や「どんどん庵」などを運営する株式会社サガミ・チェーンのオリジナル商品、八味唐がらし。味噌煮込みうどんはもちろん蕎麦にもぴったりな調味料です。唐辛子、山椒、胡椒、胡麻、陳皮、青さ、麻の実、ケシの実がバランス良く調合され、あと一つ何かというときにマッチします。


テーブルに置いてある八味唐がらしを見れば、大きくあざやかな香辛料が入っているのがわかります。ミルの挽き方も書いてある親切仕様。硬いのかと思いきやマイルドな挽き心地でふわふわと料理を彩ってくれます。

鼻をくすぐる山椒の香りが食欲をそそります。それだけを手にとり味見してみると、ぴりっとした唐辛子や胡椒の味わい、山椒や胡麻の風味、香ばしい実のコクなどが感じられます。

8月3日はサガミの八味唐がらし認知向上のため、「サガミの八味唐がらしの日」として日本記念日協会に登録されています。

クーラーが効いた店内で、いざ実食

8月は暑くて冷たいものだけ食べていたい、そんな気持ちもあるかもしれません。私も夏にサガミへ行くときは絶対にざるそばと決めて店内に入ります。しかしなぜか店内に入ると味噌煮込みうどんが食べたくなるんですね。クーラーが効いた店内では温かいものが食べたくなり、店内で香る味噌の香りが味噌煮込みうどんへの欲求を誘います。

かけずに食べてもおいしい味噌煮込み

その味噌煮込みうどんですが、まずは何もかけずに食べてみました。もちもちとした麺にとろみのある味噌が絡み、食べごたえ抜群です。名古屋名物の味噌煮込みといえば、非常に硬い麺を想像される人もいるでしょう。それはそれでおいしいのですが、サガミの麺は硬めとはいえ食べやすく、他の地域の人でも食べやすいものだと思います。

アクセントとして感じられる辛みがちょうどよく、クーラーで冷えてしまった体も適度に温まり、ほっと落ち着く味わいです。

かけると一味違った味わいがあってまたおいしい

次に八味唐がらしをかけて食べてみます。かける前ももちろんおいしかった味噌煮込みうどんですが、また一味違った味わいに変化。味の隙間を埋めるように八味唐がらしの風味がぴたりと収まり、さらに完成度を上げているように感じられます。

唐辛子ということで辛いかと思いきや、その辛さはマイルドで本来の味噌煮込みの味を邪魔しません。味噌の濃厚な香りに香辛料のうまみやコク、風味が絡み、クセになる味です。好みの問題ではありますが、個人的にはこれはかなり病みつきになる調味料だと思います。

かけなくてもおいしいですが、小鉢に分けてかけてどちらも楽しむと、より一層味噌煮込みうどんの魅力を味わえそうです。

サガミの八味唐がらし、普通の七味と何が違うのか? と思いましたが、確かに味噌煮込みうどんにかけると魅力増大です。辛すぎず風味高く、あと一味何かというときにしっくりくる調味料だと思います。味噌煮込みうどんに限らず蕎麦やラーメン、丼ものでも活躍してくれそうです。