ミツカングループはこのほど、京都市との共同取組みの第2弾として、残り野菜をおいしく活用することをコンセプトにした酢漬け「もったい菜漬け」のレシピを共同開発した。冷蔵庫で残っている野菜や普段は捨ててしまう部位をおいしく食べることができ、さらに酢の抗菌効果で日持ちのする常備菜としても活用できることが特徴である。

今回開発したのは「もったい菜漬け」とアレンジメニューの11種類で、京都市内のスーパーマーケットなどでレシピ紹介冊子「もったい菜漬け!がいどぶっく」=写真=を配布する。

日本の食品ロスは年間約612万トンで、その半分近くが家庭で発生している。家庭の「もったいない」場面を減らして食品ロス削減の手伝いをしたいという思いから、昨年8月にミツカンと京都市で「食品ロス削減に資する取組の連携に関する協定」を締結して食品ロスへの取組みが始まった。

「もったい菜漬け」のメニュー開発に当たっては、京都市の「食べ残しゼロ推進店舗」に認定されている「錦四寅」(青果店)、「漬け野菜 isoism(イソイズム)」(飲食店)からもアドバイスをもらうなど、徐々に活動の輪を広げている。

ミツカンはこれからも、循環型社会の実現と「ミツカン未来ビジョン宣言」に掲げている「人と社会と地球の健康」「新しいおいしさで変えていく社会」の実現を目指して取り組んでいく。

◇日本食糧新聞の2021年3月17日号の記事を転載しました。