きょうのごはんは何にしよう…。時間もないし、アイデアが浮かばない。そんな時、肉や魚、野菜を一つのお椀で食べられる、おかずにもなる具だくさんのみそ汁が一杯あれば、作る人も食べる人もにっこり、栄養バランスも。あなたの地域の野菜の目利きが、旬の野菜をおすすめ!

【東北】まいたけとごぼう入り満菜みそ汁

きのことごぼうで、秋満喫。

【材料・4人分】
ごぼう 1本
まいたけ 1パック
絹ごし豆腐 1/2丁
牛切り落とし肉 150g
A 水 4カップ
A 「ほんだし」 小さじ山盛り1
みそ 大さじ2
三つ葉 適量

【作り方】

  1. ごぼうは斜め薄切りにし、まいたけは小房に分ける。豆腐は食べやすい大きさに切り、三つ葉は2cm長さに切る。
  2. 鍋にAを入れて火にかけ、沸騰したら(1)のごぼう・まいたけ・豆腐を加えて煮る。
  3. 全体に火が通ったら、牛肉を加えてひと煮たちさせ、みそを溶き入れる。
  4. 器に盛り、(1)の三つ葉を散らす。

秋はきのこ。食物繊維やビタミンDを含むまいたけで秋を満喫しましょう。旬のごぼうでも食物繊維がとれます。皮はごぼうの風味が豊かなのでそのままがおすすめ。(イオン東北・鈴木伸幸農産マネジャー)

【北陸信越】里芋とれんこん入り満菜みそ汁

旬の里芋とれんこんで。

【材料・4人分】
里芋 4個
れんこん 1/2節
にんじん 1/2本
さやいんげん 4本
豚バラ肉(薄切り) 150g
A 水 3カップ
A 「ほんだし」 小さじ山盛り1
みそ 大さじ2
「AJINOMOTO サラダ油」 大さじ1/2

【作り方】

  1. 里芋は1cm幅の輪切りにし、れんこん、にんじんは5mm幅の半月切りにする。いんげんは1cm幅の斜め切りにし、豚肉は3cm幅に切る。
  2. 鍋に油を熱し、(1)の豚肉を炒め、火が通ったら、(1)の里芋・れんこん・にんじんを加えてサッと炒める。
  3. Aを加え煮て、里芋に火が通ったら、(1)のいんげんを加え、ひと煮たちしたら、みそを溶き入れる。

旬の里芋とれんこんを入れ込んで。新潟の里芋には土垂(どだれ)系の大和早生という品種があります。粘りが強く色白で、キメが細かいのが特徴。長岡野菜のひとつである大口れんこんは肉厚で歯ざわりが良く、コロンとした形からだるまれんこんとも呼ばれています。(イオン北陸信越カンパニー・中島賢彦農産マーチャンダイザー)

【北関東】大和芋入り満菜みそ汁

2種のお芋の食感の違い、楽しんで!

【材料・4人分】
大和芋 1/2個(125g)
さつまいも 200g
こんにゃく 1/4枚
長ねぎ 1/2本
豚バラ肉(薄切り) 100g
A 水 3カップ
A 「ほんだし」 小さじ山盛り1
みそ 大さじ2

【作り方】

  1. さつまいもは皮つきのまま1cm幅の半月切り、大和芋はすりおろす。こんにゃくは縦半分に切って5mm幅に切り、サッと下ゆでする。ねぎはぶつ切りにし、豚肉は3cm幅に切る。
  2. 鍋にA、(1)のさつまいもを入れて火にかけ、さつまいもがやわらかくなるまで煮て、(1)のこんにゃく・ねぎ・豚肉を加えてさらに煮る。
  3. 豚肉に火が通ったら、(1)の大和芋をスプーンで丸めながら加え、ひと煮たちしたらみそを溶き入れる。

秋といえばお芋。大和芋をすりおろし、最後にスプーンまで丸めながら加えます。これはふわっと。さつまいもは最初から火にかけてやわらかく。2つのお芋の味と食感の違いをじんわりお楽しみください。(イオン北関東カンパニー・大下佳那子農産スーパーバイザー)

【南関東】ほうれん草と厚揚げ入り満菜みそ汁

気温が下がったら、ほうれん草を!

【材料・4人分】
厚揚げ 1枚
ほうれん草 1/2束
しいたけ 1パック
A 水 4カップ
A 「ほんだし」 小さじ山盛り1
みそ 大さじ2
りんご(お好みで) 適量

【作り方】

  1. 厚揚げは横半分に切り、1cm幅に切る。ほうれん草は4cm長さに切り、しいたけは半分に切る。
  2. 鍋にAを入れて火にかけ、沸騰したら(1)の厚揚げ・ほうれん草・しいたけを加えて煮る。
  3. ほうれん草に火が通ったら、みそを溶き入れる。
  4. 器に盛り、好みで型抜きしたりんごをのせる。

β-カロテン、ビタミンC、鉄、カリウムを含むほうれん草。冬採りのほうれん草は夏採りに比べビタミンCは3倍も多く、栄養面でもおすすめです。(イオン南関東カンパニー・平岩大典野菜バイヤー)

【東海】小松菜と鶏肉入り満菜みそ汁

愛知は、やわらかい越津ねぎ。

【材料・4人分】
鶏もも肉 1/2枚(125g)
小松菜 2株
にんじん 1/2本
長ねぎ 1/2本
しめじ 1/2パック
A 水 4カップ
A 「ほんだし」 小さじ山盛り1
みそ 大さじ2

【作り方】

  1. 鶏肉は小さめのひと口大に切り、小松菜は4cm長さに切る。にんじんは短冊切り、ねぎは斜め薄切りにする。しめじは小房に分ける。
  2. 鍋にAを入れて火にかけ、沸騰したら(1)の鶏肉・にんじん・しめじを加えて煮る。
  3. 鶏肉に火が通ったら、(1)の小松菜・ねぎを加えてひと煮たちさせ、みそを溶き入れる。

愛知県のお店では地物の越津ねぎ。根深ねぎですが、辛味が弱くてやわらかいので、緑と白の両方を食べます。岐阜・三重・静岡では葉ねぎ(青ねぎ)が好まれます。冬の青菜はまだこれからですが、小松菜はいつも安定していて重宝です。(イオン東海カンパニー・宮地朗人農産マーチャンダイザー)

【近畿】れんこんのすり流し満菜みそ汁

れんこんをすり流しで、淡路産たまねぎと。

【材料・4人分】
れんこん 1節
たまねぎ 1/2個
しいたけ 1パック
豚ひき肉 150g
しょうが(すりおろし) 小さじ1
A 水 3カップ
A 「ほんだし」 小さじ山盛り1
みそ 大さじ2
小ねぎ(小口切り) 少々

【作り方】

  1. れんこんは、4分の3はすりおろし、残りはみじん切りにする。たまねぎは1cm幅のくし型切りにし、しいたけは半分に切る。
  2. ボウルに(1)のみじん切りにしたれんこん、豚ひき肉、しょうがを入れてよく混ぜ、8等分にして丸め、肉だんごをつくる。
  3. Aを鍋に入れて煮たて、(2)の肉だんごを入れて煮る。肉だんごに火が通ったら、(1)のたまねぎ・しいたけを加えて3分ほど煮て、(1)のすりおろしたれんこんを加える。
  4. ひと煮たちしたら、みそを溶き入れ、器に盛り、小ねぎを散らす。

11月17日は「れんこんの日」。茨城県産を揃えイベントを実施しますので、これでみそ汁を。れんこんは最後にすり流し。ほどよい肉質のやわらかさと甘さで知られる淡路産たまねぎはくし形切りにして、豚の肉だんごと合わせます。(イオン近畿カンパニー・加藤陽介野菜バイヤー)

【中四国】さつまいも入り満菜みそ汁

なると金時でほっこりみそ汁。

【材料・4人分】
さつまいも 200g
たまねぎ 1個
鶏もも肉 150g
A 水 4カップ
A 「ほんだし」 小さじ山盛り1
みそ 大さじ2
「AJINOMOTO サラダ油」 大さじ1/2
小ねぎ(小口切り) 少々

【作り方】

  1. さつまいもは皮つきのまま1cm幅の半月切りにし、たまねぎは1cm幅のくし型切りにする。鶏肉は小さめのひと口大に切る。
  2. 鍋に油を熱し、(1)の鶏肉を炒める。肉の色が変わったら、(1)のさつまいも・たまねぎを加えてサッと炒める。
  3. Aを加えて煮たて、全体に火が通ったら、みそを溶き入れる。
  4. 器に盛り、小ねぎを散らす。

徳島県が誇るさつまいも、なると金時。温暖で雨が少ない気候で水はけが良く、ミネラル分を含む砂地畑で栽培されます。ツヤのある美しいピンク色の皮、ほっこりの食感と甘さがみそ汁におすすめです。北海道産たまねぎのやさしい甘さとマリアージュ。(イオン中四国カンパニー・古谷琢也農産マーチャンダイザー)

◇百菜元気新聞の2020年11月1日号の記事を転載しました。