ボンジョルノ!イタリア在住フードライターの鈴木奈保子です。今回ご紹介するのは、普通のご飯に、生ハム、ルッコラなどを混ぜ合わせたイタリア風のちらし寿司です。すし飯で作るちらし寿司よりずっと簡単に作れて、彩りが華やかで、忙しいママのひな祭りのごちそうにいかがですか? 今年はひな祭りが火曜日ですが、仕事帰りでもあっという間にできちゃいます。

簡単イタリア風ちらし寿司のレシピ

いつもパスタばかり食べているイメージの強いイタリア人ですが、実はお米もよく食べます。今回ご紹介するイタリア風ちらし寿司。実は、イタリア人の忙しいママの作り置き料理のひとつです。特に夏によく食べるライスサラダなのです。

普通のごはんに、生ハムやルッコラなどの材料を混ぜ合わせていくだけなので、ごはんさえあればあっという間に作れます。

【材料】(4人分)
ごはん 600g
ツナ缶 小1缶
生ハム 30g
ルッコラ 15g
パルミジャーノレジャーノチーズ おろしたもの大さじ2
オリーブオイル 小さじ1
レモン 1/2個
塩 少々
コショウ 少々

【作り方】

  1. ごはんに水分を切ったツナ・オリーブオイルをよく混ぜ合わせる。
  2. (1)にレモン汁を絞って、よく混ぜる。
  3. 生ハム・ルッコラを手でちぎって、(2)とさっくり混ぜる。
  4. パルミジャーノレジャーノチーズは4面おろし器の大きな穴の面で削って、(3)に加える。
  5. 味を見て、塩・コショウで調えたら出来上がり。

※塩味の強い材料が多いので、塩を加える前に必ず味見をしてください。

イタリア風ライスサラダならコンロも包丁も使わずにできる!

伝統的なちらし寿司は、おいしいけれどひとつひとつ材料を別々に煮ていく必要があって、時間がかかりますね。まさにお寿司屋さんの料理です。ところが、イタリアの家庭料理であるライスサラダなら、コンロで調理する必要もありません。

ツナ缶・生ハム・パルミジャーノレジャーノチーズ、そしてルッコラを混ぜていくだけ。手で簡単にちぎれる材料もあり、包丁もまな板もいりません。

パルミジャーノチーズは、4面おろし器があれば、大きな穴の面でおろすだけなので簡単です。もしなければ、いつものチーズおろしでも構いませんが、少し形があったほうが味にアクセントがついて楽しいです。ナイフで小さく削ってもいいですよ。

本格的なイタリア風なら、ぜひパルミジャーノチーズを使ってほしいところですが、手に入らなければ6Pチーズなどでも大丈夫です。この場合は手でちぎれますね。

生ハムをかわいく飾ればさらに盛り上がる!

生ハムのピンクとルッコラの緑で、いかにも春っぽい色合いがかわいらしいイタリア風ちらし寿司。もし時間に余裕があれば、生ハムをくるりと巻いて花の形を作ると、さらにひな祭り気分が盛り上がります。少しの手間で随分印象が変わって、子どもたちに喜んでもらえることうけあいです。

しかも、生ハムやチーズは子どもたちも大好きな食材。伝統的なちらし寿司とは全くの別物ですが、子どもは洋風なスタイルのほうを喜ぶ場合が多いですね。

ルッコラも普通のサラダだと苦味を感じますが、こうして混ぜ込むと子どもでも食べやすくなります。

また、ライスサラダというくらいですから、イタリアでは炊き立てのごはんを冷まして作ります。お刺身が入っているわけではないので、冷たいごはんでも温かいごはんでもどちらでも大丈夫です。お好みに合わせてどうぞ。

もちろん多めに作っておけば、翌日にはしっかり味が染みてお弁当のおかずに最適です。本当にあっという間にできて、しかも子どもたちも大喜びの簡単ちらし寿司。ぜひ、ひな祭りにお試しください。