公認スポーツ栄養士・3児のママの馬明(まみょう)真梨子です。今年は長い大根をスーパーで見かけることが多いです。大根は酵素を多く含むので生食がすすめられますが、寒い時期は煮物が恋しくなります。たくさん消費するためにも煮物はもってこいですよね! 今回は短時間調理でも、子ども達からおかわりのリクエストをもらった「そぼろ煮」をご紹介します。

子どものおかわり続出!大根そぼろ煮

大根のそぼろ煮は定番料理ですが、煮物は出汁をとることが面倒とか、味が浸み込むまで時間がかかるなど、時短では難しいイメージがないでしょうか。

今回は、時短ポイントとして材料に「だし醤油」も少量使いました。ちなみに今回使用しただし醤油は川中醤油(広島)の「天然かけ醤油」です。うちの子達は「てんがけ」と呼んでいます。

今回のレシピで使用した醤油(左)・だし醤油(右)

さらに今回は昆布も使っています。ミネラル豊富な昆布を食べてもらいたいことが一番の目的です。出汁の代わりとしては昆布よりも「だし醤油」がポイントなので忘れずに。

【材料】(4人分)
大根 1/2本
合いびき肉 300g
だし昆布 適量(今回は5cm×4枚)
料理酒 100cc
醤油 50cc
だし醤油(めんつゆ代用可) 大さじ1
砂糖 大さじ2
水 適量

【作り方】
1.大根を2cm程度の厚さでいちょう切りにします。
2.鍋に水・合いびき肉以外の材料を入れ、大根がひたひたになる程度に水を注ぐ。
3.最後にひき肉を加え、加熱する。

4.沸騰したら中火で煮込む。

大根を切る大きさと調味料を工夫して時短に

大根のそぼろ煮、とてもシンプルメニューですが我が子達には大大人気。以前は、短時間でも美味しく仕上げたいけど、煮物って難しいなと思っていました。まず味の浸み込みには時間が必要です。しかし今回は食材の大きさと調味料で美味しさをカバーしました。

時短煮物ということで大根の厚さは、少し薄めの2cm程度にカット。噛むことも促したいこともあり、薄すぎず厚すぎず2cmが我が家の鍋ではちょうどよかったです。(※ご家庭の調理器具等で若干異なります)

さらに、出汁なしだけど出汁の風味やうま味も欲しい!ということで「だし醤油」を少量隠し味に。少量というのは、醤油を使わずに「だし醤油」だけを使ってしまうと、塩分濃度が高くなってしまい辛い煮物になってしまうので少量がポイント。だし醤油の有無でうま味が違います。

作り置きもオススメです!

大根1本お買い得でついつい買ってしまった、ご近所さんから何本も頂いた、こんな経験はないでしょうか。大根は生食だと水がでてしまい、サラダだと作り置きにはあまり向いていません。漬物や炒めものもありますが、夕飯でも食べることができて翌日あるいは1週間の作り置き料理に煮物はおすすめです。

煮物は鍋に入れればほったらかしでも美味しく仕上がり、他の作業も進むので「今日の夕飯、何も準備していない」という時に私は作るようにしています。

また大量消費したいときは、極力大根をたくさん使うことができるように他の材料量は気にかけたいところ。そぼろは煮込んでもかさばらないし、大根と合いびき肉の2材料にしている理由はとにかく大根をたくさん消費したいから。

「○○を作ろう!」よりも「冷蔵庫に○○がたくさんあるから、こんな料理にしよう」…こんな視点でメニューを考えると食材も無駄になりません。