ボンジョルノ。イタリア在住フードライターの鈴木奈保子です。今年もあっという間にもうハロウィンの季節がやってきました。手作りのお菓子を作ってハロウィンを楽しんでみませんか? 旬のカボチャの甘みが美味しいチーズケーキをご紹介します。

ハロウィンはイタリアでも人気!

日本でもすっかり定着している秋のお祭りハロウィン。私の住むイタリアでは、以前はアメリカ人の大騒ぎ、という感じで誰も何もしてなかったのですが、ほんの10年ほど前から人気が急上昇。ハロウィン当日の夜には、大人も子供も仮装して街に繰り出します。

アメリカのようにイタリアの子供たちも仮装して、親と一緒に近所の家やお店を訪ねて歩いてたくさんのお菓子をもらいます。その様子は、お化けというよりなんとも微笑ましいかわいらしさです。

我が家の子供たちも小学生の頃ご近所にお菓子をいただいたので、今度は私が近所の小さい子のためにハロウィンの飾りつけやお菓子を用意して楽しみに待ちます。さすがに仮装して外に出かける勇気はないので、お菓子作りでハロウィンを楽しみます。

毎年子供たちがもらってくるお菓子には、かわいい魔女や黒猫、コウモリの柄のついた市販のキャンディーやチョコレートが多かったので、私はハロウィンモチーフのお菓子を手作りして楽しんでいます。

カボチャ入りのクッキーやカップケーキが我が家の定番。普段はカボチャを喜ばない子供たちも、ハロウィンのデコレーションにしただけで喜んで食べてくれます。かわいいハロウィンのデザインを使っただけで、ぐんと美味しくなるようです。

今回ご紹介するのはカボチャを使ったチーズケーキです。楽しくデコレーションして、子供たちのパーティを盛り上げましょう。

カボチャのチーズケーキ!ハロウィン風デコレーション

【材料】(20cmのケーキ型)
カボチャ(生) 250g(小サイズ1/4個程度)
クリームチーズ 360g
砂糖 100g
卵 1個
卵黄 1個
レモン汁 大さじ2
シナモン 少々
ショウガ汁 少々
小麦粉 大さじ2

<パイ生地>
グラハムクッキー 150g
バター 80g

<デコレーション用>※お好みで
市販の食用のチョコレートペン

【作り方】
1.グラハムクッキーはジップロックの袋に入れて、上からめん棒などでたたいて細かく砕く。バターは溶かしてからクッキーと混ぜて型に敷く。側面にも張り付ける。

※冷蔵庫で30分くらい寝かせると、しっかりします。

2.カボチャは皮をむいて一口大に切り、竹串がスッと通るくらい柔らかくなるまで蒸す。冷めたら、ハンドブレンダーなどでクリーム状にする。

3.ボウルにクリームチーズ・砂糖・(2)・レモン汁・卵・卵黄・シナモン・ショウガ汁を順に入れてその都度よく混ぜる。最後に小麦粉も入れて混ぜ合わせる。

ハンドミキサーでどんどんかき混ぜると簡単です

4.ケーキ型に(3)のカボチャクリームを流し入れて、180度に温めたオーブンで約40分焼く。つまようじなどを刺してみて、何もついてこなければ出来上がり。

5.ケーキの粗熱が取れたら、型からはずす。食べる前に冷蔵庫で1時間くらい冷やしてからいただきます。

イタリアではチーズケーキのチーズにリコッタチーズとマスカルポーネを混ぜたものを使うことが多いですが、クリームチーズを使うほうがさっぱりとして軽い感じに仕上がります。

イタリアでは、レモンの代わりにショウガを使うことが流行っています。ショウガを入れると、意外とすっきりと仕上がります。このケーキでも、ショウガはカボチャとシナモンと相性がいいので入れてみましたが、ショウガ汁のみを使ってください。

人気のハロウィンケーキはデコレーションが勝負!

カボチャの入ったチーズケーキは、カボチャのほのかな甘みとチーズのコク、そしてシナモン、ショウガのスパイスでそれだけで十分満足いく美味しさですが、ハロウィンパーティで食べるためには、デコレーションが大切です!

冷蔵庫で冷やしたあとに、アイデアを広げてひと手間かけてみましょう。

今回のレシピは材料を混ぜていくだけの簡単ケーキなので、前日の夜に用意しておくのがおすすめです。当日はデコレーションするだけなので、忙しいママでも大丈夫です。

今年は市販のチョコレートクリームの食用ペンを使って、クモの糸をデザインしました!意外と簡単なので、子供たちに描いてもらってもいいですね。

せっかくのお祭りですから、今年のハロウィンはカボチャのチーズケーキを手作りして、家族みんなで楽しんでくださいね。