BIO料理研究家の倉岡生夏です。みなさん、マクロビオティックをご存知ですか?「なんとなく聞いたことがある!」「ハードルの高い食事法のイメージ」「カフェで食べたことがある」という方もいると思います。今回はマクロビオティックを簡単に取り入れた、いまの時期の食事法をご紹介します。

マクロビオティック(macrobiotics)とは、どんな食事法?

マドンナやハリウッドスターも実践するなど、注目を集めているマクロビオティックの思想や食事法をご紹介します。語源は古代ギリシャ語が由来されていています。

macro(大きな)bio(生命)tic( 術、学)

「健康による長寿」「偉大な生命」「自然に即した命のあり方」などを意味するといわれています。

マクロビオティックは、玄米や穀物を主食とし、野菜、海藻、豆類などを副食とする日本の伝統食を基本とする食事法です。なるべく自然農法の食材を選んで食べる点が特徴です。

住んでいる土地の旬のものを食べる【身土不二】

気候風土の変化に適応していくことで健やかな身体や、精神バランスが維持されていくと考えられています。その土地、季節に自然に産するものをいただくことで、身体に無理がなく、バランスがとれるという考え方です。

自然の恵みを残さず丸ごといただく【一物全体】

食材そのものを丸ごと食べることで調和が保たれます。穀物なら精白していない玄米、野菜なら皮や葉にも栄養があります。調和のとれた全てをとるのは、生命力を維持していくのに大切なことです。

陰陽のバランスを考える

陰性の食材は夏野菜中心のものが多く、身体を冷やします。陽性の食材は秋、冬野菜が中心で身体を温めるといわれています。それぞれの性質を考えて身体に適した食事をとることが大切です。

この時期おすすめマクロビメニュー

マクロビオティックはどんなものかざっくりと書きました。身体に良さそう!と思っていただけたら嬉しいです。難しく考えずに、旬の食材を使い野菜中心にバランスよく食事をとりましょう!

マクロビオティックの食事法を少しでも取り入れれば、健康に、そしてダイエットも期待できます。

7月になり、いよいよ夏本番ですね。暑い夏には身体に熱がこもってしまうので、トマトやきゅうり、しそやトウモロコシなど陰性の食材をとることで、身体を冷やしてくれます。

梅干し玄米おかゆ

玄米は、白米の6倍もの食物繊維!! 食物繊維はおなかの調子を整えてくれます。老廃物が身体から排出され、身体の内側からお肌を綺麗にします。梅干しは塩分もとれるので夏バテ防止に!! 他にもクエン酸が豊富で殺菌作用があったり、脂肪燃焼効果もあるといわれています。

厚揚げのトマト味噌カレー

トマトの抗酸化成分が、暑くて体力を奪われやすいこの時期の疲労回復によいといわれています。

夏野菜のサラダ

季節の野菜をとって、サラダで生の酵素をとることは大切ですね。食欲がない時などは、アボカドなどいれてボリュームサラダがおすすめです!

夏はつい、冷たい飲み物を飲んでしまったり冷房などで意外に身体が冷え過ぎている場合があります。陽性の玄米や温かい物などもとりいれて、バランスよく食べることをおすすめします!

マクロビオティックのメニューがあるカフェやレストランもあります。少しでもマクロビオティックの食事法をとりいれ、健康に夏を乗り切りましょう!