3児のママ、スポーツ栄養士の馬明真梨子です。みなさん夏休みはいかがお過ごしでしょうか。我が家には小学生が2人いますので、何だか毎日バタバタ。3食だけでなくおやつも考えなくてはいけないので、頭も身体もフル活動な夏休みです。今回はおやつの考え方と簡単にできるアイスをご紹介します。小学生だけでなく、幼児さんにも当てはまる内容です。

牛乳あずきアイスのレシピ

【材料】
あずき缶 1缶(190g)
牛乳 400ml

【作り方】
1.あずき缶を容器に入れ、牛乳を注ぎ、混ぜ合わせる。
2.冷凍庫で冷やし固める。

2層に分かれます。小分けに冷凍もOKです

3.食べる前に冷凍庫から出し、少し解凍したら器に盛る。

牛乳あずきアイスの栄養効果は

スナック菓子や炭酸飲料、清涼飲料水は、砂糖や油が多く入っているものもあります。栄養成分表示や原材料欄をチェックして、「どんなものが入っているのかな?」と子どもと一緒にチェックすることがあります。私の場合、職業病ですが、何が入っているのかに子どもも興味を持てるといいなと思います。

手作りアイスの場合、材料がシンプルです。今回ご紹介したあずきと牛乳のアイスは材料が2つのみです。あずきを豆から炊けば甘さの調節もできます。

あずきは豆類なので、たんぱく質と食物繊維が豊富な食品です。牛乳はたんぱく質とカルシウムが豊富な食品です。たんぱく質、カルシウムは、成長期の子どもたちにとって大切な栄養素です。

ミリリットルの話は小3の長女にはピッタリの内容でした

たんぱく質は肉類にも豊富に含まれますが、肉ばかりでたんぱく質を摂ってしまうと脂質が多くなりすぎる場合があるので、豆類や魚類からも積極的に摂りたいものです。

また、カルシウムというのは、意識的に摂取しなければ不足しがちな栄養素です。特に夏休みは給食もありませんので、カルシウム不足にならないよう家庭で意識しましょう。

子どものおやつにはルールを

みなさんはお子さんのおやつにご家庭の「ローカルルール」はありますか? 食べ物や商品がたくさんある中、好奇心旺盛な子どもたちは「これを食べたい」「あれも食べたい」「これはイヤだ」と主張してくることが多いかと思います。

我が家のルールでは、「おやつ」と「お菓子」の言葉の使い分けをしています。身体の栄養になるものを「おやつ」。みんなでワイワイ盛り上がって食べる市販品を「お菓子」と呼んでいます。

おやつのそもそもの考え方は、朝昼夕の3食では摂りきることができない栄養を補う食事という位置づけです。子どもたちの胃腸機能は未熟です。1回で食べることができる食事の量も多くなく、分けて摂る必要があります。

また、夕方からスポーツなど習い事に出かける場合は、夕食の時間が遅くなるのでおやつ、または場合によっては軽食が必要となります。

長女、缶切りに挑戦しています!

子どもたちと一緒にクッキングタイムを!

そして夏休みはなんといっても「お手伝い」の機会が増えます。この機会に子どもたちが食べ物に触れる機会をたくさん作ってあげたいと思います。

今回のアイスは、一言でいえば、容器に材料を入れるだけです。あずき缶は缶切りを使って開封するものもあります。計量カップを使えば容量の勉強にもなります。調理を学校の勉強にリンクさせることもできます。

今回ご紹介した「牛乳あずきアイス」は、幼児さんもチャレンジできる簡単な調理です。子どもたちの「できた!」をたくさん育むことによって、食べ物に興味を持ち、意欲を持って食べるということにつながっていきます。好き嫌いがなくなるお子さんもいます。

また、「一緒に親子でキッチンに立つ」というだけでも十分な効果はあります。2歳の次女の場合は、「混ぜる」「入れる」という作業を普段からよく一緒にしています。ぜひこの夏休みは、親子で一緒にキッチンに立ち、子どもたちと食べ物を囲む機会を増やしてみてくださいね。