何を食べるか? どう食べるか? その食べ方次第で、肌にハリとツヤを取り戻して若返ったり、逆に肌のターンオーバーがうまく機能せずにシワが深くなって老けこんだりします。
つまり「食べ方」がいかに重要かということ! 今回は、実年齢よりなんと10歳以上も若い肌年齢・脳年齢・血管年齢を持ち、1年で20kg以上も痩せた経験を持つ管理栄養士・麻生れいみ先生に「10歳若返るスゴイ食事術!」(=若食べ)を教えていただきました。

1年で20kg健康的に痩せた「麻生れいみ式食事術」とは?

最近ではテレビ番組でも話題になった、お笑い芸人のゆりやんが10日で8.3K痩せたことで知られる「麻生れいみ式食事術」。麻生先生は管理栄養士の資格を持ち、これまで6000人ものダイエットを指導してこられた方です。

麻生先生ご自身も、「麻生れいみ式食事術」の1つの柱「ロカボ(低糖質)ダイエット」で、1年間で20Kg減量した経験をお持ちです。実年齢は55歳ですが、プロフィール写真以上に、ご本人はさらにお若い!

実際に体年齢を測定してみたところ、脳年齢40歳、肌年齢45歳、血管年齢44歳、そして糖化年齢においては36歳という驚異的な結果となりました。

「糖化」をわかりやすく説明すると、体内に蓄積した「こげつき物質」。いわば老化度を示す象徴的な物質です。この数値が36歳ということは、実年齢よりも約20歳も若いということ!「麻生れいみ式食事術」がいかにすごいかがわかります。

その「若食べ食事術」を詳しく教えてくれるのが、書籍『麻生れいみ式 いつ会っても若い人の食べ方の新常識』(主婦の友社刊)です。

では、どんな食べ方をしたら細胞を若返らせて、肌にハリとツヤを取り戻せるのか、具体的にその「若食べ術」について麻生先生に教えてもらいました。

<麻生れいみ先生のプロフィール>
管理栄養士。日本病態栄養学会会員・日本抗加齢医学会会員・食育栄養インストラクター。ロカボ(低糖質)ダイエットで20kg減量したことをきっかけに、栄養学を学ぶ。現在、管理栄養士として大手企業の特定保健指導・栄養相談、病院の臨床研究における栄養療法を監修。これまでに6000人のダイエットを指導。今回、身体年齢を測定し、実年齢より10歳以上若いという結果に!

疲れを翌日に残さない疲労回復食材「豚肉」をさらにパワーアップさせる食べ方は?

麻生先生:疲れが取れないと目の下にクマができたり、「老け顔」になってしまいます。疲れを翌日に残さないのが豚肉に含まれるビタミンB1です。

たべぷろ編集部:豚肉といえば、疲労回復効果が高いことでも人気ですよね。

麻生先生:豚肉に含まれるビタミンB1が疲労回復効果の高い食材であることは、もうみなさまもご存じですね。豚肉は牛肉の10倍以上もビタミンB1がとれます。ビタミンB1を積極的に摂って、「若々しい顔」を取り戻したいですね。

また、体内で糖質(たとえば食べたご飯など)を効率的にエネルギーに変えるには、ビタミンB1が必要なんです。

たべぷろ編集部:不足するとどうなるのでしょう?

麻生先生:余った糖が脂肪になり、体内に蓄積されて太ることに!

たべぷろ編集部:ええっ! 豚肉パワーってすごいですね。1日にどれくらい食べたらいいのでしょうか?

麻生先生:写真くらいの豚肉の量が150g。ビタミンB1はこの量で1日分摂取でき、たんぱく質なら約30g摂れる計算です。

たべぷろ編集部:ところで先生、どうして豚肉と一緒にミニトマトがあるんですか?

麻生先生:さすがたべぷろ編集部さん! 読者の方も「?」と疑問に思われたなら、健康に対する意識がかなり高い方ですね。トマトに含まれる赤い色素成分「リコピン」には、強力な抗酸化作用があり、特に皮部分に多く含まれています。さらに、トマトは生で食べるよりも、加熱したほうがリコピンの吸収率が3倍以上アップします。

トマトは加熱するのが「若食べ」

麻生先生:トマトは加熱して食べる! これが「若食べ」です。

たべぷろ編集部:トマトを加熱した「鮭とトマトのとろ〜りチーズ焼き」を夜ごはんに作ってみました。鮭に薄力粉をまぶし、トマトと一緒にオリーブオイルで焼き、最後にピザ用チーズをのせました。

麻生先生:これはすばらしい組み合わせですね! 実は、チーズのカルシウムを効果的に摂取するなら、鮭。この組み合わせは、かなりの若食べですよ。

シミやたるみをなくし、骨粗しょう症を予防したいならば、積極的に摂りたいのがカルシウムです。カルシウムの吸収率を高めるのが、鮭に含まれるビタミンD。鮭にはチーズを組み合わせる。これが「若食べ」です。

コンビニでおにぎりを買うなら、美肌効果たっぷりの鮭おにぎりとチーズをチョイスしましょう。

鮭を食べるとシワやたるみを抑制!?

麻生先生:鮭の身はきれいなピンク色ですが、これはアスタキサンチンによるものです。よく化粧品に入っている成分なので、耳にすることも多いかと思います。アスタキサンチンは、紫外線のUVAの影響によるシワやたるみを抑制する作用があることがわかってきました。老化の原因となる活性酸素を除去する効果も高いとされています。

たべぷろ編集部:UVケアをするなら、日焼け止めと鮭、ですね! 先生、他に血管を若返らせる食材を教えてください。

麻生先生:それは納豆。納豆は抗酸化作用のある発酵食品の代表です。納豆にしか含まれないナットウキナーゼが血管を若返らせます。

美肌に効果的な食材は?

たべぷろ編集部:美肌にいい食材はなんでしょうか?

麻生先生:ビタミンC含有量が野菜のなかでもトップクラスなのが、ブロッコリー。食物繊維も多く含まれるので、便秘解消にもぴったり。でも、「若食べ」するなら、ゆでてはいけません。

たべぷろ編集部:えっ!? ブロッコリーはゆでちゃダメなんですか?

麻生先生:ゆでるとせっかくのビタミンCが損なわれるので、蒸し焼きにするのがおすすめです。

フライパンに小房に分けたブロッコリーと大さじ1の水を入れ、フタをして中火で蒸します。

完成!

たべぷろ編集部:ほかにも先生みたいに若さをキープするための「若食べ術」を教えてください。

麻生先生:もっと知りたい方は、『麻生れいみ式 いつ会っても若い人の食べ方の新常識』を読んでみてください。ハリ・ツヤ肌、シミ・シワ対策、乾燥肌、血管年齢などなど、どんどん食べてすべて解決する食べ方が載っています。

過去のインタビュー記事はこちら
「若食べ」習慣で身体年齢を若くしましょう…管理栄養士・麻生れいみさん

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『麻生れいみ式 いつ会っても若い人の食べ方の新常識』
麻生れいみ著・中村康宏監修/主婦の友社刊/定価1,200円(税別)

画像提供:主婦の友社
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