こんにちは! 偏食児持ちの食育インストラクター・ひなた葵です。忙しい時にお刺身があれば、買ってすぐに食卓に並べられるので助かりますよね。でも、「小さな子どもにはいつからお刺身をあげていいんだろう?」と気になりませんか?
そこで、幼児にお刺身をあげられる年齢の目安と、お刺身が食べられなくてもアレンジで幼児にも食べられるメニューにするアイデアを紹介していきます!

幼児にお刺身をあげる時に気を付けたいポイントは

お刺身は新鮮なものであれば、離乳食を終える1歳半ごろから少量なら食べても大丈夫といわれています。なぜ、幼児にお刺身をあげるのに慎重なのかというと、食中毒の心配があるからです。

少し前も「海鮮丼にアニサキスという寄生虫がいて苦しんだ」なんてニュースもありましたよね。このように火を通していないお刺身には食中毒の不安がつきまといます。大人と比べて幼児はまだ消化器官も弱いので、もし食中毒を起こしたら重症化してしまう可能性があります。

このため、積極的にお刺身をあげる必要はなく、欲しがったら新鮮なものをほんの少しだけ食べさせる程度に留めておくのがおすすめです。

お寿司をあげるのも2~3歳まではお刺身ではなく、玉子やきゅうり巻きなど子どもでも安心して食べられるもので楽しむようにしておきましょう。

前の項目でもお話ししたように、幼児にお刺身をあげるのは少し慎重にならなければいけません。気を付けるべきポイントは次の4つです。

・少量だけあげる
・新鮮な物だけをあげる
・体調が悪い時はあげないようにする
・アレルギーの可能性を考えて初めての生魚は、病院の開いている時間に食べさせる

無理はせず「お楽しみ」ぐらいの気持ちで、少しだけあげてみる程度に幼児のうちは留めておくのが安心です。どうしてもお刺身を欲しがった場合は、炙りのものをあげるのも1つのアイデアです。

表面が炙られれば、お刺身と比べれば菌も減りますし、消化も少し良くなります。炙りのお刺身から、生魚を少しずつ始めてみるといいかもしれませんね!

では、幼児でも安心して食べられるお刺身アレンジレシピを紹介します。

マグロのお刺身をマグロカツ風にアレンジ!

はじめに紹介するのがマグロのお刺身を「マグロカツ風」へとアレンジするメニューです。唐揚げのような感じで食べられるので、幼児でもおいしく食べられます。面倒に感じる揚げ物ですが、ひたひた油の揚げ焼きなので、ソテーと変わらない感覚で作れるのでおすすめです。

【材料】(小皿1皿分)
マグロのお刺身 4切れ

<合わせだれ>
☆醤油 大さじ2/3
☆酒 小さじ1
☆すり白ごま 小さじ2

片栗粉 大さじ1
ごま油(揚げ油用) 適量

【作り方】
1.☆を合わせる。

2.お刺身を合わせだれに入れて10分ほど漬け、裏返してさらに5分漬け込む。

お刺身にたれが充分浸っていたらOKです。

3.片栗粉を広げて(2)の両面にまぶす。

4.フライパンにごま油をひたひたに入れて熱し、(3)を揚げ焼きする。

5.ひっくり返してこんがりとしていたら裏返してさらに揚げていく。

少しの油でも普通のフライと同じようにさっくりと揚がりますよ。これなら油の後処理も簡単なので手間いらずです!「揚げ物は面倒」と普段敬遠している方も抵抗なく作れるはずです♪

マグロのお刺身を使って、簡単に「マグロカツ風」ができちゃいました。唐揚げのような味付きなので、このままでもおいしく食べてもらえますし、子どもの好みに合わせてタルタルソースやマヨネーズを少しつけてあげても喜んでくれます!

お刺身を活用すると、骨の心配もないので、子どもが食べるのを安心して任せられます。この手軽さも刺身をリメイクする魅力の1つです。

子どもの好きなポテトサラダやブロッコリーを一緒に添えれば野菜の栄養も摂れて安心ですよ。ぜひ試してみてくださいね。

サーモンのお刺身をサーモンクリーム煮にアレンジ!

続いて、サーモンのお刺身を使って子どもも大好きなクリーム煮にアレンジするレシピを紹介します。とても手軽に1人分をチャチャッと作れるので、大人はお刺身を楽しんで、子どもはクリーム煮と、うまく作り分けられるはずです!

【材料】(小皿1皿分)
サーモンのお刺身 4切れ
ブロッコリー 4房(電子レンジで1分ほど加熱)
バター 大さじ1/2
牛乳 100ml
塩こしょう 少々

【作り方】

1.フライパンにバターを入れて熱する。

2.バターが溶けたらお刺身を並べて焼く。

3.サーモンの片面に火が通ったら裏返し、ブロッコリーを加えて焼く。

4.サーモンに火が通ったら牛乳を加えて、塩こしょうで味を調える。

5.牛乳がとろりと煮詰まり、サーモンやブロッコリーに絡めば完成。

ちょっぴりオシャレなクリーム煮の完成です。とろりと煮込まれたサーモンはやわらかく、子どもでも食べやすいです。また、牛乳ベースのクリームは子どもがとても好きな味なので、ぱくぱく喜んで食べてくれるはずです!

このままあげてもいいですし、牛乳の量をもう少し増やしてパスタやマカロニを加えてクリームパスタ風にするのもおすすめですよ! 忙しい時の時短ご飯にもおすすめです。

まとめ

幼児にお刺身をあげる時は注意が必要ということが分かりました。幼児はまだまだ大人と比べて抵抗力が弱いですからね…。万一、お刺身に寄生虫がいた時などを考えると慎重になる必要があります。

それにお刺身は焼き魚などと比べて消化にも時間がかかるので、消化機能が未熟な幼児にあまり向いていないのです。

とはいえ、たまにはおうちでお刺身を食べたいですよね! そんな時は「大人はお刺身」「幼児はお刺身をアレンジしたメニュー」と作り分けて楽しんでみてはいかがでしょうか? 全く別のメニューを用意するよりもお財布にも優しいし、お手軽ですよ♪