三児のママ、スポーツ栄養士の馬明真梨子です。最近、熱中症のニュースを目にするようになりました。気温が高く夏日もありますが、暑さに慣れていない今の時期も熱中症に気をつける必要があります。
ここ数年の熱中症対策は飲料に頼る傾向がありますが、皆さんは飲料の中身について考えたことはありますか? 今回は幼児期の熱中症対策とスポーツドリンクについてご紹介します。

お子さんの体調を毎日確認しましょう!

熱中症対策として、大切なことは塩分や水分補給の前に、毎日の体調確認が大切です。食欲はあるか、睡眠はしっかりとれているのか、湯船にはつかっているか、排便や排尿回数はどのくらいかといった、よく病院の問診票に書かれている質問の項目を把握することが必要です。

汗をかいていないのに、暑いからといって経口補水液やスポーツドリンクを飲ませることは間違った対策です。

下記図は大人の一日の水分の出し入れです。生きるために使われる「水」を食事や飲料から補給する必要がありますが、食事量が少ない、お茶を飲む回数が少ない場合は熱中症のリスクが高くなります。

幼児さんの場合は、おむつ替えの回数や量、尿の色でも脱水を確認することができます。食事や水分補給量と共に排便、排尿から日々の体調を確認してみましょう!

幼児にスポーツドリンクを与える際の注意点は

皆さんはスポーツドリンクの中身はご存じでしょうか? また近年よく目にする経口補水液との違いはご存じでしょうか? それぞれ中身が異なりますし、商品によっても異なります。

どちらも汗をたくさんかいたときにその効果を発揮します。スポーツドリンクよりも経口補水液のほうが塩分の濃度が高く、多量の発汗時や脱水時に推奨される飲料です。

また、脱水とは現体重が2%減った場合、例えば50kgの人は1kg減ると「脱水」症状です。汗をかくことが脱水にならないこともありますので注意が必要です。

さらにスポーツドリンク、経口補水液どちらも砂糖(糖分)が入っています。必要以上に飲むことは虫歯のリスクや糖分、塩分過剰になることもあるので、幼児さんは安易な使用を控えましょう!

出かけるときは水筒に麦茶を入れて持って行きます

毎日の食事で体調を整えましょう!

朝食は毎日の食事の中で特に意識をしてほしいです。一日の中でも一番忙しい時間帯ですが、お子さんもママも食事の時間はとれていますか?

忙しい朝ですが、一日元気に過ごすためにも食事をしっかり食べることができるよう、家を出るまでのスケジュールも再検討してみましょう。

朝食のおすすめは、いつもご紹介している「ごはんと味噌汁」。ごはん食にすると時間がかかるという方もいますが、ごはんはパンに比べて噛む回数が必要です。そのため食べる時間はかかります。

時間がかかりすぎる場合は噛む力が育っていない、または食事環境の問題が考えられます。噛む力があると夏の時期でもしっかり食べることができる体力があります。食べる体力は体調管理の要なので、今の時期から育んでいきましょう!

娘はイヤイヤ期なのでお米が嫌な日ももちろんありますが、基本はごはん食