汗をかいたら夏野菜を意識して摂ろう!
三児のママ、スポーツ栄養士の馬明真梨子です。汗をかくことが増えてきましたね。最近は汗をかくと塩分を積極的に摂る方が増えてきました。塩分は食事からも摂っており、失った塩分以上に過剰摂取をするとむくみや高血圧などにもつながります。余分な塩分を排出する「カリウム」を多く含む夏野菜も、これからの季節は意識してほしいなと思います。
汗をかいて失うものは水分とミネラル
汗をかいて失っているものは水分だけではありません。汗の成分のほとんどが水分で次にナトリウム(塩分)ですが、他にもカリウム、マグネシウム、鉄といったミネラルや尿素といった老廃物も含まれています。大量に失われるわけではありませんが、汗をかくことで運動をする人は足がつりやすかったり、女性は貧血(鉄欠乏性貧血)につながる場合もあります。
旬の食べ物には、季節での身体の作用にあった栄養効果が期待できます。水分やミネラルを失いがちなこれからの季節ですが、市販食品を選ぶ前にぜひ普段の食事を振り返ってみましょう!
きゅうりの酢の物のレシピ
【材料】
・きゅうり 2本
・酢 大さじ3
・砂糖(きび糖) 大さじ2
・醤油 大さじ1
・お好みで わかめ、しらす、カニカマなど
【作り方】
- きゅうりを洗い、長さ1cmの輪切りにする。
- 調味料を合わせる。
- 調味料に(1)とお好みの材料を入れ、軽く混ぜ合わせる。
- 冷蔵室で寝かせる。
※きゅうりはお好みで塩もみしてください。
※きゅうりの酵素はビタミンCを壊してしまうのですが、酢と一緒にとると酵素の働きを抑制します。
夏野菜に多いカリウムの働き
夏に旬を迎える野菜や果物に多く含まれる栄養素として、カリウムがあります。またカリウム以外にも水分が多く含まれています。さらに火照った身体を冷やす働きもあります。
カリウムという栄養素は、身体の中では細胞内液に存在しており、身体の水分バランスを保ち、余分なナトリウム(塩分)を排出し正常な血圧を保つ働きがあります。また筋肉の働きにも関わっています。
汗をかくと味の濃い食べ物を欲するだけでなく、近年では熱中症対策として塩分が入っている飲料やタブレットを利用する人が増えています。食事からも塩分を補給しており、汗をかくとはいえど塩分過剰になっている可能性も考えられますので、夏野菜を意識して取り入れていきたいですね!
カリウムは水溶性なので、そのまま食べるまたは汁物もおススメです。ちなみに、汁物によく使われるきのこや味噌(大豆)にもカリウムが含まれていますよ。
体温調節を行うため汗をかくことも必要!
汗は「体温を調節する」とても重要な働きがあります。本格的な暑さの前に、バテてしまったり熱中症になる一因として、暑さに慣れていないことや汗をかいて体温を調節する機能が上手に働いていないことが挙げられます。
私たちの身体は体温が上昇した時に発汗し蒸発させることで体温の上昇を防いでいます。汗が蒸発しにくい服装や湿度が高い環境は、熱中症のリスクが高まります。もちろん、正常に体温調節機能が働くためには、身体のコンディション(調子)も重要です。
朝ごはんをしっかり食べているのか、冷たいものばかり食べていないか、食事だけでなく入浴や睡眠も大切です。食材の効果だけでなくぜひ今の時期から汗をかくこと、食べること、入浴、睡眠について見直してみてくださいね。
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