薬膳のモッチーママです。お腹ペコペコで帰ってくる子どもたち。甘いだけじゃなくて食べごたえと満足感のあるおやつがいいなあ! って思っているはず^^ 元気な子どもたちのリクエストにお応えできるのが、韓国で大人気の定番スイーツ「ホットク」です。今回は混ぜて焼くだけの簡単ホットクの作り方をご紹介します。

胡桃ホットクは材料をボウルで混ぜ合わせるだけ!

ホットクは、日本の「おやき」のような仕上がりで、もちもちとした生地に胡桃(くるみ)などのナッツ類と黒糖を混ぜ合わせた餡が入っています。

シナモンは餡に混ぜることが多いのですが、生地に混ぜ込んだほうが香ばしさも増して、とてもおいしいと思います。

【材料】(6個分)
<生地>
白玉粉 60g
小麦粉 80g
ドライイースト 3g(1袋)
三温糖 大さじ1
塩 小さじ1/4
シナモン 小さじ1
ぬるま湯 110ml

<餡>
粉末黒砂糖 大さじ2
胡桃 30g
サラダ油 大さじ1

【作り方】
1.ボウルに生地の材料をすべて入れてスプーンで混ぜ合わせる。お湯の量は加減して。ひとまとまりになったら、手でつるりとするまでよくこねる。子どもたちもお手伝いしてくれます。

2.丸く整えてラップをしたら、オーブンの発酵機能(30度)で40分発酵させる。

3.その間に、胡桃は粗みじん切りにして別のボウルに餡の材料をすべて入れて混ぜ合わせておく。

4.生地が2倍ほどに膨らんだら取り出し、生地を手のひらで押してガス抜きをして6等分にする。

5.1つ手に取り(3)の餡を1/6ほど包み込んで、厚さ1cmくらいに平たくする。

6.フライパンに分量外のサラダ油をひき、並べて弱火でフタをして7~8分焼く。裏返して3分で両面に焼き色が付いたら火から下ろし、お皿に盛り付けて出来上がり。

発酵以外は混ぜるだけ。ストレスなく出来上がりました^^

胡桃たっぷりで栄養満点のおやつ

胡桃の主成分は脂質で、70%以上がリノール酸やリノレン酸などの良質な不飽和脂肪酸です。胡桃は疲労回復のビタミンと言われるB1を多く含みます。ビタミンB1は糖質をエネルギーに変え疲労物質である乳酸を分解する働きがあります。

胡桃に含まれる良質なリノレン酸が動脈硬化の原因の悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす効果が期待できます。

また、意外に思われるかもしれませんが、黒砂糖にはカルシウムがたくさん含まれています。黒砂糖のカルシウムは100g中に240mgと多く、これは牛乳1本(200ml)分の量に匹敵します。

消化がよく胃腸への負担がない白玉粉

白玉粉はもち米の加工食品です。もち米を吸水させてやわらかくして水を加えながら石臼ですりつぶす水挽き加工をした乳液を、さらに水でさらし、それをナイロン製の袋に入れて圧搾機で適度な硬さまで脱水をしたものを細かく細断してから、天日乾燥させて仕上げたものです。

寒中に作られるので、別名「寒ざらし粉」とも呼ばれています。室町時代から食されていたといわれ、寒い冬に凍てた米を細かく砕き、だんごの原料として使ったのが始まりといわれています。粒状の乾物食品なので虫がつきにくく、長期保存が可能です。

白玉粉は水挽きという製法により水溶性たんぱくが溶け出て、でんぷんの純度が高まることでつるりとした食感があり人気なのですね。

白玉粉の主成分の炭水化物は、エネルギーを生み出す栄養素で疲れた体力が強化されます。
マグネシウム、リン、亜鉛、マンガンなどのミネラル類は体調を整える働きがあり、健康を保って疾病を予防します。細かい粒子なので消化がよく、胃腸への負担もなく吸収されます。

ナッツや干しブドウ、こし餡、鶏ひき肉とキャベツなどいろいろな食材の組み合わせで、ぜひご家族でオリジナルな「ホットク」をお楽しみいただけますように。