薬膳のモッチーママです。スーパーでもよく見かける赤魚は、煮つけると大変美味しい魚ですね。フライパンひとつで添える野菜も一緒に調理できる簡単な方法をご紹介しましょう^^
少し深めのテフロン加工のフライパンに調味料と材料を並べ、フタをして30~40分で煮魚の出来上がりです。

赤魚は低カロリー高たんぱく質の栄養価の高い魚

【材料】(2人分)
赤魚 2尾(切れ目を入れる)
ごぼう 15センチ(斜め切り)
人参 1/4本(乱切り)

<合わせ調味料>
三温糖 大さじ3
薄口醤油 大さじ2
しょうがの薄切り 少々
ブイヨン(固形) 1個
オリーブオイル 大さじ2
水 1カップ(200ml)

【作り方】
1. フライパンに合わせ調味料を入れて混ぜ合わせ、赤魚、人参、ごぼうを並べてフタをして火をつける。沸騰したら、ごく弱火にして30~40分ほど煮つける。その間に切り干し大根をヒタヒタの水に漬けてもどしておく。
2. あとは時折ゆすりながら赤魚の状態を見るだけ^^

赤魚の漁期は4月から6月で、「赤魚」はほとんど海外から輸入したものが多いですね。

さっぱりとした脂の味わいが美味しい魚です。赤魚は魚の中でも低カロリー・低糖質で、タンパク質を含み、むくみを抑えるカリウムや血液中のコレステロール値を下げてくれる働きがあると言われる「DHA」や「EPA」、ビタミンB12・Dが含まれています。

栄養効果として、代謝を促進してコレステロール値を低下させて、認知症改善や骨の強化などが期待できます。

ごぼうが空気に触れると茶色くなりますが、これはアクではなくポリフェノールの一種であるクロロゲン酸によるもので、ごぼうに元から含まれている酸化酵素により、どんどん酸化されて黒くなってしまうのですね。

料理の仕上げにこだわるならば、ごく短時間、酢水に浸すことで、水が弱酸性になってこの酸化酵素の働きを止めることができます。

長く水に漬けたりするとクロロゲン酸も水に溶け出してしまいます。クロロゲン酸には肝臓で脂肪の燃焼を促進する作用があり、肥満改善に効果があります。仕上げにこだわるときには酢水にさっと浸すくらいにしてくださいね。

煮魚の煮汁で作る冷めてもおいしい常備菜「切り干し大根」

切り干し大根は毎朝の常備菜としても重宝します

【材料】(作りやすい分量)
赤魚の煮汁
切り干し大根 30g(水で戻し、水気を絞る)
三温糖 大さじ2
薄口醤油 大さじ2
オリーブオイル 大さじ1
切り干し大根の漬け汁 適量(味の濃さをお好みで調整する)

【作り方】
1. 煮魚で使ったフライパンを洗わずにそのまま使う。全ての材料をフライパンに入れ、30分ほど煮る。

大根を干して食べてみるとビックリするほど甘~いです。野菜を干すことで水分が抜けるために味がギュッと凝縮されて、日光に当てることで野菜が温まって野菜に含まれている酵素のアミラーゼが活性化されて、でんぷんを分解しブドウ糖や麦芽糖などを作るので甘みが増すのですね。

生の大根と切り干し大根を比べてみましても、生の大根と同じ重さの大根を切り干しにしたものと比較すると食物繊維は約16倍、カルシウムでは約23倍にも増えるというデータがあります。水分の抜けた切干大根は栄養が凝縮されるわけですね。

しかし、生の大根と同じ重さの切干大根というのは相当の量の大根になりますよね~^^

そのうえ、ビタミンやミネラルも生でいただくよりもとっても増えるので、生の大根を干すと大変栄養価の高い切り干し大根という素材に生まれ変わるのですね。

参考サイト:切干しだいこん/乾 食品成分データベース

ご多忙な時に一気に仕上がる和風レシピですね