イートリートに所属する管理栄養士・大内美幸です。今回は、ビューティーミートと呼ばれて注目を浴びている「鴨肉」を食べてみませんか? 最近では、スーパーや通販、お肉屋さんでも見かけるようになった鴨肉の魅力をたっぷりとご紹介します。この記事では、活動量の多い子どもに食べさせたい鴨肉の栄養素について解説し、新しいもの好きのママに新食材の知識とレシピを提供します♪

鴨肉は活動量の多い子どもにもおすすめ!

フランス料理では最高級食材として扱われていますが、日本での食卓に登場することはまだまだ少ない鴨肉。そんな鴨肉は、身が軟らかくて味わいがよく、噛むほどにうまみと甘みを感じるお肉です。また、滋養に富んでいるので、頑張りたいときや体調管理をしっかりとしたいときに食べたい食材です。

本来は冬の狩猟シーズンが旬ですが、現在は野生の鴨はほとんど手に入らなくなりました。お店で売られているのは各地で飼育されている「合鴨」です。シンプルに焼いていただくソテーや香りづけしたスモーク、鴨鍋など、食べ方はたくさん♪

鴨肉の脂質には特徴があり、コレステロールが少なく不飽和脂肪酸の含有率が高いので、血液中の中性脂肪を下げたり、不整脈を予防したり、動脈硬化を防ぐ効果を期待できます。

また、貧血を予防する鉄分、皮膚や粘膜の健康維持を助けるビタミンB1、B2が豊富で、女性に嬉しい栄養素をたくさん含んでいます。

血液がサラサラになる、貧血が改善される、肌ツヤが良くなるといった期待から、鴨肉は「ビューティーミート」と呼ばれるようになりました。

鴨肉に含まれるビタミンB1、B2は、皮膚や粘膜の健康を保つだけでなく、糖質、脂質、たんぱく質を体の中でエネルギーにする働きもあります。つまり、食事から摂った栄養素を活動の源となるエネルギーに変換する、代謝を支える働きです。

元気に動き回るには欠かせない栄養素なので、鴨肉はお子さまにもおすすめです!

鴨のうまみが溶け込んだ「鴨鍋」

【材料】(2人分)
鴨肉 200g
長ねぎ 2本
A 出汁 800ml
A しょうゆ 大さじ4
A 料理酒 大さじ4
A 砂糖 大さじ2

【作り方】

  1. 鴨肉は薄切りにします。長ねぎは3cm幅に切ります。
  2. 中火に熱した鍋で、油をひかずに長ねぎを焼きます。
  3. 焼き色がついたら鴨肉とAを加え、ひと煮立ちさせます。
  4. アクを取り除き、鴨肉に火が通ったら完成です。

シンプルだけどお洒落「鴨肉サラダのバルサミコソース」

【材料】(2人分)
鴨肉 200g
レタス 40g
オリーブオイル 小さじ1
A しょうゆ 大さじ1
A バルサミコ酢 大さじ1
A オリーブオイル 小さじ1
A 砂糖 小さじ1

【作り方】

  1. レタスは千切りにし、器に盛りつけます。
  2. 中火に熱したフライパンにオリーブオイルをひき、鴨肉を炒めます。火が通ったら取り出し、レタスの上にのせます。
  3. 同じフライパンにAを入れて煮詰め、とろみがついたら火を止めます。
  4. (3)を(2)にかけて完成です。