オランダ流ワンプレートで見た目は豪華に食後の洗い物は少なく
こんにちは。オランダでフードコンサルタントをしている白神です。春はいろいろと行事の多い時期。普段から忙しいのに行事が加われば楽しい反面、忙しさも倍増しますよね。忙しくても食事はきちんととりたいですし、おいしく食べたいですよね。そんな時は、オランダ式ワンプレートで手を抜くところは上手に抜きつつ、楽しく料理しましょう!
毎日の食生活で食器の数が少ないオランダ
日本の一般的な家庭で使用する、一日一人当たりの食器の数ってどれくらいでしょうか?
食事を和食にするか洋食にするかにもよりますが、例えば朝を和食にすると、お茶椀と汁椀、お魚かお肉のお皿とお漬物か野菜のお皿。ここに湯呑とお箸。これでざっと7個もの食器類を使いますね。
ではオランダの家庭において、三度の食事で一日に一人どれくらいの食器を使うかご存知ですか?
朝と昼は、パンとコーヒーやミルクなので、お皿が1枚とマグカップにナイフが1本。夜も、各自ワンプレートとデザート用の容器とコップにナイフ、フォーク。これ以上になることは、ほぼないです。
下の写真は、お皿の上でパンにコロッケを挟んだランチです。
また、お肉はフライパンのまま、ゆでたジャガイモは鍋のまま食卓に置き、各自の取り分け用に大皿に盛ることもなく、余分なお皿も使いません。(さすがに私は鍋のまま食卓に置くのは気が引けて、オランダ料理の時以外はやらないのですが…)
下の写真はワンプレート夕飯の一例です。ボイルソーセージと、ジャガイモのソテー、野菜サラダ、あとはデザートが一つ。
和食でも応用しましょう
これを日本では、日常の食事に応用しにくいと思われている方もいるのでは?「ご飯はちゃんとお茶碗で食べなきゃ」という思い込み、ありませんか? 完全な和食ではありませんが、例えばカレーなどの場合は、一皿にご飯とおかずが入っています。だから、カレーが別のおかずになったと思えばそんなに違和感はないと思います。
上の写真は夕飯の献立の一例(豆ごはんと鳥の塩麹焼き、野菜のしょうゆ麹炒め)です。メニューごとにお皿を変えてももちろんキレイですが、洗い物の数が増えるので、今回は各自の分をワンプレートに盛りつけました。
<鶏肉の塩麹焼きレシピ>
鶏もも肉に塩麹をかけて半日くらい置いたものを、グリルパンで焼く。
<簡単野菜炒めレシピ>
冷蔵庫にある野菜を適量、一口大に切って油で炒め、しょうゆ麹(塩麹や塩コショウでも可)大さじ1から2杯くらいで味付け。
一人分の食器はお皿1枚のみ。上のメニューで調理と食事に使ったのは、フライパン3つ(我が家は炊飯器がないので、ご飯もフライパンで炊飯)、人数分のお皿、麹を使うときのスプーン2本、炒め物用スパチュラ1本、菜箸1組にしゃもじ1本と食事用箸が人数分だけでした。
ある統計によると、日本における食器洗浄機の普及率は約25%くらいのようです。ということは、たくさんの家庭において「食後に洗い物」という仕事が待っています。忙しい時やウィークデーは、少しでも洗い物の量を減らして食事と食後を楽しく快適に過ごしませんか。
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