薬膳のモッチーママです。今回は大阪の老舗和菓子店で50年間人気商品の「とん蝶」を手作りしてみました。和菓子屋さんですが、お能やお芝居の観劇のおしのぎにとっても人気で腹持ちの良いもち米で炊いた「とん蝶」です。とん蝶の名前の由来は「トンボと蝶々」だそうで、昔を懐かしむ心が込められています。

蒸し大豆さえあればスグにそろう材料ばかり

今回一緒に炊く大豆は、蒸し大豆を使いました。大豆は数ある豆類の中で、今話題の糖質オフ健康法などに取り上げられており、糖質含有量が一番少ないのですね。とくに蒸し大豆は蒸すことで栄養成分が茹でた湯の中に溶け出ることもなく、栄養たっぷりで取り扱いも簡単なので、いまマイブームです^^

冷めてもおいしい「手作りとん蝶」は、お花見や行楽のお供に最適だと思います♪ では材料と作り方を。

【材料】4人分
もち米 3合
蒸大豆 150g
三温糖 小さじ1
薄口醤油 小さじ1
水 300ml
昆布茶 小さじ1/2
薄口醤油 大さじ1
酒 大さじ2
細切り塩昆布 150g
小梅 少々

【作り方】
1.もち米は、洗ってザルに上げて30分ほどおいておく。
2.蒸し大豆を器に入れて、三温糖と薄口醤油を各小さじ1加えてかき混ぜてから、軽くラップをして500Wのレンジで1分半加熱して、煮汁と一緒にそのまま冷ましておく。

3.炊飯器にもち米と水、昆布茶、薄口醤油、酒を加えて混ぜ合わせる。

4.お米と具材は比重が違うので大豆はお米の一番上に煮汁と一緒にのせて炊き上げる。

5.炊き上がったら少し蒸らして細切り塩昆布を混ぜ合わせて、盛り付けるときに小梅を色添えに飾る。

こんなふうに出来上がりました。もう食べ始めると止まらないおいしさです^^

大豆には栄養がいっぱい

大豆に含まれている大豆イソフラボンには、骨粗鬆症の予防や乳がんや更年期障害の予防・緩和効果や美容効果があります。また、コレステロール値を抑えて活性酸素を除去する強い抗酸化作用があります。

近年、大豆イソフラボンの取り過ぎによる悪影響の考えが広まっていますが、それを心配して大豆食品を食べることをやめてしまうと、大豆食品から栄養成分が得られなくなり、むしろ健康を損なう可能性もあります。

日本人は、豆腐、納豆、煮豆、みそなどの「伝統的な大豆食品」について、日常の食生活における長い食経験があり、これらの大豆食品を食べることによる大豆イソフラボンの健康への有害な影響は、現時点では確認されていません。

参考サイト:
大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A:農林水産省

善玉菌のビフィズス菌を増やしてくれるものの一つに「大豆オリゴ糖」があります。それも少量で増やす力があります。大豆オリゴ糖は体内では分解されにくく、カロリーは砂糖の半分程度で腸内環境をよくします。ごぼうやさつまいもなど食物繊維が豊富な食材よりも、多くの不溶性食物繊維も含んで便秘解消に役立ちます。

また大豆にはなんとごぼうの約3倍もの食物繊維が含まれています。食物繊維は善玉菌の餌となって善玉菌を増やしてくれますね。栄養がいっぱいの大豆!皆さまのお役に立てますように。