こんにちは。タイ料理研究家、サクライチエリです。突然ですが、おうちにココナッツミルクはありますか? 一時期、日本で大流行しましたね。タイ料理にも欠かせない食材なので、カルディでココナッツミルクが欠品になった時には、思わずお店のお姉さんに「いつもこのへんに積んであるじゃない!」と詰め寄ってしまったものです。
今回は、そんなココナッツ製品を使って、小さいお子さんと一緒においしく作れる、大人も子どもも大満足な、簡単ココナッツパンケーキをご紹介します。パンケーキは上新粉で作るので、小麦粉、乳製品アレルギーのお子さんも安心して一緒に食べられますよ。

上新粉で作るココナッツパンケーキ(ペーン・ジー)

【材料】(2人分)
上新粉 50g
砂糖 大さじ2
卵黄 1個分
ココナッツミルク 50ml
乾燥ココナッツフレーク 40g

【作り方】

  1. ココナッツミルクを計量カップで50ml量ったら、卵黄を加えてよく混ぜ合わせます。
  2. 上新粉、砂糖、ココナッツフレークをボウルに入れて、(1)の液体を加え混ぜ合わせます。
  3. フライパンに薄く油を敷いて中火で熱し、生地をスプーン1杯ずつ、一口サイズに落としていき、片面2分ずつ、ほんのり焼き色がつく程度に焼き上げます。

焼く時の油をココナッツオイルにすると、さらにココナッツの香りが増します。

上新粉はさらさらしていてダマになりません。仕上がりもさくっと歯切れがいいいので、小さいお子さんも手づかみでぱくっと食べられますよ。

さらなるココナッツ摂取に、ふるふるココナッツクリーム

パンケーキは、そのままでも十分おいしいのですが、残りのココナッツミルクでふるふるクリームも作ってみましょう。秘蔵の栗渋皮煮もトッピングします。

【材料】
ココナッツミルク 150~200ml(パックのココナッツミルク200~250ml入りの余り)
上新粉 大さじ2

【作り方】

  1. ココナッツミルクと上新粉を鍋に入れて中火にかけ、へらでよくかき混ぜます。
  2. とろりと固まったら火からおろして粗熱をとります。

上新粉でとろみをつけることで、ふるふるとした「フルーチェ風」な食感になります。パンケーキにかけると、「子どもの手づかみパンケーキ」から、一気に大人のオシャレパンケーキに変身します。

グラスに入れてカットフルーツとあわせてナッツをかけていただくのもおすすめです。

今回ご紹介したスイーツは、いずれも小麦粉、乳製品アレルギーの方も一緒においしくいただけます。ただ、ココナッツは胚芽成分なので、ナッツアレルギーの症状が出る場合もありますので、ナッツのアレルギーを持たれている方はご注意ください。

ココナッツのすごい一面

ココナッツはブームになりすぎたので、美容効果については専門家の方にお任せしますが、昔のタイでは「椰子の木10本持っていれば一生寝食に困らない」と言われていたそうです。

椰子の木そのものは涼しい木陰を作り、椰子の葉をふいて雨がしのげ、椰子の実の繊維で縄やマットを作ったり、固い殻では食器ができます。中の白い胚芽は食べられて、さらに中の液状胚乳であるココナッツウォーターで喉を潤す。ココナッツは捨てるところなしの究極エコ素材です。

ということで、ココナッツの美容や健康の効能にも感謝しつつ、のんびり南国のゆるーい空気に思いを馳せながら、絶対失敗しないココナッツパンケーキをお子さんと一緒に作ってみてください。