カスミは、店舗で食育活動の講師となる「5 A DAY 食育体験プログラム 食育インストラクター」を育成している。4月に1期生20人が誕生し、5月から順次活動を始めた。専門性の高い人材を育成し、食育活動をさらに充実する。食育体験学習も参加人数は年間1万人を超えるほど成長した。今年度はさらに1万2000人の参加を目標とし、積極的に活動を推進する。

カスミはファイブ・ア・デイ協会と連携し、03年から食育活動に積極的に取り組んでおり、人材の育成を進めている。今回、誕生した食育インストラクターは栄養士、管理栄養士、食育士1級の資格を持つ従業員が専門的な知識や技能を修得して活動できるというもの。

ファイブ・ア・デイ協会による「5 A DAY 食育プログラム」を行うための基礎知識、指導スキルを学び、消費者の健康増進の一助を担う人材を育てる養成講座を修了し、カスミの食育活動に関する講習も受ける。2期生も1期生と同じ資格を持つ約20人を社内募集し、来年4月に誕生する予定。

同社の食育活動の実績も上がっている。店舗に小学生らを招き、ゲームや調理で楽しみながらバランスの良い食生活を学ぶ食育体験学習「スーパーマーケットツアー」は、前年度104店で438回開催し、137校、12団体、289園が参加した。03年度に年間185人だった参加人数は、1万0593人と大幅に増加した。

◇日本食糧新聞の2017年5月31日号の記事を転載しました。