カルディで珍しいものをみつけるとついつい買ってしまう料理研究家の松本葉子です。さてこの「ピリ辛エビ塩」。ネットで「ふりかけるだけで大好きなエビ味になる」「これはもう手放せない」といった声をよくみるのでぜひ一度使ってみたかったのです。ところが私はピリ辛エビ塩の神に見放されているのか、いつもいつも売り切れで…。
でも今回やっとゲット!早速、ピリ辛エビ塩の「料理エビ味化」の実力を検証してみます!

話題の調味料「ナレッジ ピリ辛エビ塩」は1本108円というプチプラも魅力

50gのポリ容器は手になじむ大きさで使いやすいです

食に興味を持つ人が増えているせいか、最近では塩や醤油といった基本調味料も高価なものがどんどん増えています。そんな中、このカルディで販売している「ナレッジ ピリ辛エビ塩」は50g1本が108円。これなら気軽に試せるのがうれしいですね。

エビ、唐辛子、人参、にんにくなどのイラストが描かれてたラベルもカラフルでかわいいのですが、裏に表記された原材料をチェックすると、塩の次にちゃんと「エビ粉末」と記載されています。

にんじんも入っているので、オレンジ色はにんじん由来の色でもあるみたい

そしてこれベトナム製なんですね。ベトナムといえば、世界屈指のエビ生産国。クオリティの高い養殖エビは世界各国に輸出されていますから、エビ味に期待ができるというものです。

またカルディのHPにも、輸入元のHPにも、使われている塩は「天日塩」だと明記されています。ベトナムの海塩のようですね。

中身はこんな感じ。浅めのオレンジ色の粉末と粒が混ざっています

舐めてみると・・・これは、某えびせんを食べた後に袋の底に残った粉に唐辛子を足した感じ? 最初に軽く辛みがきて、後口にエビの味がしっかり残ります。

早速料理に使ってみましょう。

アジアンヌードルと相性良さげなので「ピリ辛エビ塩タンメン」を作ってみた

トッピングは白髪ネギと香菜で

エビだしに塩ときたらやはりアジアンヌードルでは?ということで、これもカルディで買った香港卵麺と合わせてみることに。

香港式の卵麺は細麺で1食分ずつ丸めてある

添付の粉末スープはアミノ酸系調味料の味が強いので使わず、めんつゆをほんの少しとピリ辛エビ塩でスープを作りました。

ピリ辛エビ塩はやや多めにいれた方がバランスがいいかなと思ったのですが、入れすぎるとエビの味が濃くなるかわり、アミノ酸の旨みも濃くなりすぎて食べにくくなってしまいます。

おすすめは、スープはシンプルな薄塩味で作って、食べる時にピリ辛エビ塩をふること。そうすると香りもよく立つし、一口目のインパクトも上々。スープ麺に使うならこれが1番エビ感が楽しめるでしょう。

麺が成功ならご飯だって!「ピリ辛エビ塩チャーハン」も正解

エビ味の麺が楽しめるなら、ご飯にも合うはず。というわけでチャーハンです。具はシンプルにネギだけで。エビの香りを生かしたいのでごま油ではなくサラダオイルを使いました。

ご飯を炒めたところにピリ辛エビ塩を加えます

味付けはピリ辛エビ塩を主にし、補助的に日本酒大さじ1と塩少々を加えたところ、これは優しい感じのエビチャーハン風味になりました! ほんのり色がつくのもおいしそう。

エビがはいってないのにエビチャーハンと言ってよいかはともかく、エビ風味なのは間違いないです。たとえば少しの量のエビを使ってエビチャーハンを作る時なんかにすごく役立ちそう。

あと、このピリ辛エビ塩チャーハンはお弁当にもよさそうですよ。

少量で調味料マジックを体感できるのが「ピリ辛エビ塩あられ」

袋はそのまま保存できるものを使うと便利

次はおやつです。材料は、ピリ辛エビ塩と好みのあられやおかき(素焼きタイプでなるべく薄味のものがおすすめ)、そしてビール。というのは冗談ですが、ビールを注いでから作っても間に合います。

袋に入れてシャカシャカするだけ。

実は作ってみた中で、子どもから年配まで幅広い年齢層に最も好評だったのは、このピリ辛エビ塩あられでした。エビ感があってスパイシー、後をひくおいしさです。

買ったあられの味がいまいちぼやけている、なんて時にはぜひ試してみてください。ビールやお茶にはもちろん合いますが、コーヒーやミルクにも意外に合いますよ。

「ピリ辛エビ塩ドレッシング」なら野菜がどんどん食べられる

ピリ辛エビ塩は香味塩なので、そのまま野菜にかけてもいいのですが、ドレッシングの材料に使うと抜群。あ、でも市販のドレッシングやマヨネーズに加えると塩分が強くなりすぎるので自家製でどうぞ。

といっても簡単です! 好みの酢にピリ辛エビ塩を加えて混ぜ、溶けたところにごま油やサラダオイルを加えてよく混ぜれば完成。醤油を少し加えてもOKです。

いくらでも食べられるというレシピ「無限○○」っていうのが流行ですが、これ、レタスにかければ、「エビ香る無限レタス」です。

ピリ辛エビ塩の使い方はほかにもいろいろ

実際のところ、料理にピリ辛エビ塩を加えるだけで極端なエビ風味に変身させるのは難しいです。けれど、エビの旨みが加わることで料理がぐっと味わい深くなるのは事実。

試してみた中では、「ぎょうざやスープの隠し味」「やきそばの味付け」「白菜の漬け物にかける」「ゆで卵のつけ塩として」「焼き餅に添える」などはぜひリピートしたいと思いました。

というわけで、わたし的には、あと数本買っておけばよかったと後悔。エビ好きはもちろん、そうでない方も一度、「ピリ辛エビ塩」を試してみませんか?