健康志向の高まりや、芸能人のコメントなどから再び注目度が高くなっている「玄米」。食物繊維が豊富なことなどから積極的に食べたいと考える人も多いようです。
しかし、「ボソボソとして食べにくい」「白米のほうが食べ慣れているから…」など、なんとなく一歩を踏み出せない方もいらっしゃるのでは。そこで、玄米食を1年ほど続けていろいろと試した筆者からおいしい玄米の食べ方・アレンジなどをご紹介。

誰でも簡単!玄米はパラパラチャーハンの味方

炊き方にもよりますが、炊いた玄米は白米に比べてモチっと感が少なくポロポロとしているイメージ。そんな特徴だからこそ、玄米はチャーハンには特にモッテコイ!なゴハン。

作り方は至ってシンプル。白米で作るチャーハンを玄米にチェンジするだけです。

白米は、水分がある程度抜けた「残りごはん」を使う方が作りやすいとよく言われますが、玄米の場合は炊き立てでも残りごはんでもOK。

素人でも簡単にパラパラになります。残りごはんを使う場合は、玄米でも固まりができやすく、フライパンに入れてから出来上がるまでに時間がかかってしまうので、冷えている場合はレンジで温かくしてから炒めるのがポイントです。

玄米ドリアは白米より軽い口当たりに

こちらも白米を玄米に置き換えるだけの簡単アレンジ例。

温かい玄米ごはんに軽く塩コショウを振り、バターを溶かし混ぜて耐熱容器へ。

炒めた具材やホワイトソース、チーズをのせてオーブンで焼き目を付ければ玄米ドリアの完成です。

白米はモチっとしているので「ドリア」はどっしりお腹にたまるイメージですが、玄米に置き換えたドリアは口当たりも比較的軽く食べられます。

ごはんパンも玄米で作れちゃう

玄米ごはんを使った「ごはんパン」。ホームベーカリーにおまかせして焼きます。通常は白ごはんを使って焼きますが、玄米でもなんの違和感もなく、キレイに焼き上がり、おいしく食べられます。モッチリ感が欲しい時は強力粉の分量のうち20~30gを米粉にするとよいです。

筆者が作った分量は以下の通り。

<材料>
強力粉 250g
玄米ごはん 100g
水 130cc
砂糖 大さじ2
バター 20g(好きなオイルに代えてもOK)
塩 ひとつまみ
ドライイースト 2g

<作り方>
ドライイースト以外を混ぜてホームベーカリーにセット。最後にドライイーストをのせてスイッチオン。

玄米焼きおにぎり、もっちりまとまる小ワザ

モチモチ感が少なくポロっと崩れてしまうので、玄米でおにぎりを作るのはちょっと難しいと考えていた筆者。ですが、米粉や片栗粉をティースプーン1杯まぜるだけでしっとり・もっちりとまとまります!(おにぎり4個ほどに対し、米粉ティースプーン1杯)

焼きおにぎりを作る場合、タレをつけるとポロポロ崩れてしまう…というお悩みを持つ方は、ぜひ白米でも玄米でもお試しを。

一度にたっぷり炊いて冷蔵・冷凍保存できる

白米は時間が経つと固くなったりパサパサしてしまい、残念な感じになってしまいますが、玄米は炊きたてから時間が経っても食感や味にあまり変化がありません。

そんな特徴を生かし、一度にたっぷり炊いて冷蔵・冷凍保存しておけば、一番時間がかかる「炊く」という手間が省け、時短・簡単アレンジ料理が作れます。

最後に。さまざまなアレンジを試した筆者ですが、「炊き込みご飯」は玄米とはあまり相性がよくないことが分かりました。玄米は精米していない分、白米に比べ浸漬時間・炊き時間が長くかかる上、調味料を加えると玄米の中までしっかり水分を浸透できず、芯の残る固いごはんになってしまいオススメできません、ご注意ください。