おせち料理で食費がかさんだ1月。その分、お正月が終わったら食費を節約したいもの。ただし食費を減らして栄養不足になって風邪をひいたら元も子もないですよね。きちんと栄養バランスをとりながら節約したいですね。
値段が安いたんぱく源として考えられるのは、豆腐などの大豆製品や、魚ならイワシやサバなどの青魚、お肉なら鶏胸肉や豚挽肉、そして鶏レバーなど。なかでも鶏レバーは鉄分も豊富で栄養的価値の高い部位ですが、メニューとして思い浮かぶのはレバニラ炒めやしぐれ煮、焼き鳥くらいではないでしょうか。もっとレパートリーを増やしたいものです。
そこで、今回は鶏レバーを使ったカレーライスをご紹介します。牛乳を使った下ごしらえと、カレーの効果で臭みもなく、おいしくいただけます。お子様がいらっしゃるご家庭の場合は、途中から子どもの分を取り分けて作りましょう。

インド料理店のメニューをヒントに

5年前、消費者庁で保健機能食品に関する委員会を傍聴した帰り、溜池山王の山王パークタワーにあるスパイスダイナーというインド料理店で、レバー入りのカレーをいただきました(現在は閉店)。インド式の小麦粉の入っていないサラサラしたカレーでしたが、とてもおいしかったので、これをヒントに日本風のとろみのあるカレーにしてみました。

【材料】
鶏レバー 400g
牛乳(レバーの下処理用) レバーが浸かる程度
じゃがいも 小6個
にんじん 中2本
玉ねぎ 小4個
マッシュルーム 1パック
カレー粉 大さじ1
ガラムマサラ 小さじ1
カレールウの素(中辛、甘口) 合わせて1箱
水 1リットル(ルウの箱の裏のレシピに書かれた分量を参照してください)

【作り方】
1.レバーを一口大に切り(子どもの分はより小さくカット)、血の塊があったら取り除く。

2.(1)をボウルに入れ、牛乳をレバーが浸かる程度に注ぐ(スキムミルクを水で溶いたものでも可)。1〜3時間程度浸けておくと臭みが取れる。

3.じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、マッシュルームをカットする。じゃがいもは断面を面取りするのが望ましい(ピーラーを使うと簡単にできる)。

4.水の半量を鍋に入れて火にかけ、(3)の皮むきでできた野菜くずをゆでる(じゃがいもは皮をむく前に芽を取り除く)。

5.鍋で湯を沸かし、にんじん、玉ねぎを煮る。15分経ったら(4)をざるで漉したゆで汁も合わせる。

6.(5)を子ども用と大人用の二つの鍋に分け、子ども用は小さく切ったレバー、じゃがいも、マッシュルームを加え、10〜15分煮る(じゃがいもに火が通るまで)。大人用は一口大のレバー、じゃがいも、マッシュルームを加え、10〜15分煮る(じゃがいもに火が通るまで)。

7.いったん火を止める。子ども用の鍋には甘口のカレールウの素、大人用の鍋には中辛のカレールウの素、カレー粉、ガラムマサラを加え、かき混ぜて溶かしてから再び火をつけ、とろみがついたら完成。

いかがでしょう。写真は大人用です。簡単で臭みもなく、レバーの苦手な人でも食べやすいカレーです。お子様用はレバーを小さめに切って牛乳に浸けた分、臭みがより取れています。ぜひお試しください。