こんにちは! イギリス在住ライターの平野由香里です。春の始まりにはイチゴが安くなり、そのまま食べたり加工したりして楽しみたくなりますよね。しかし、イチゴジャムは時間をかけて加熱する必要があって面倒…今回はそのようにお悩みのかたのために、火を使わずにできるイチゴジャムのレシピを紹介します。
ポイントはスーパーフードの一種である「チアシード」を使うことです。お子さんに人気のイチゴジャムを手作りすれば添加物を気にする必要がなく、甘さ控えめにするなど自分好みにアレンジできます。材料を混ぜるだけで簡単にできるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

チアシードの特性を利用して火を使わずに作れる

スーパーフードでお馴染みの「チアシード」は水を吸うことで強い粘りを持ちます。この特性を利用して、火を使わずに簡単にイチゴジャムを作っていきましょう。では、早速レシピと作り方を紹介しますね。

【材料】(2人分)
生のイチゴ 100g
メープルシロップ 小さじ1杯
砂糖 小さじ1杯
レモン汁 小さじ1杯
チアシード 小さじ2杯

【作り方】
1.イチゴを水洗いしてからヘタを取り、小さなさいの目に切っておく。

小さく切るほど水分が出やすくなって短い時間で作れます。イチゴの食感を楽しみたい場合は、もっと大きく切ったり、大きさをあえて揃えずに切ったりしてもいいですね。

2.切ったイチゴにレモン汁と砂糖、メープルシロップを混ぜて水分を出すために30分~1時間ほど放置する。

放置した後の様子。浸透圧によってイチゴから水分が出ます。

ここでは甘みをつけることに加えて水分を出すことが目的なので、時間がない人はメープルシロップと砂糖、レモン汁を混ぜた後に軽くレンジにかけると時間短縮できるでしょう。

3.水分がしっかりと出たらイチゴをフォークで潰し、チアシードをよく混ぜ込んで保存容器に移す。冷蔵庫で一晩おいたら完成。

必ず一晩以上おいてから食べましょう

イチゴをフォークで潰すことでさらに水分を出し、チアシードの粘性を助けます。水分が多すぎるとサラッとしたイチゴジャムに、水分が少ないとかなり粘りが強いイチゴジャムになるので、次回以降はチアシードの量や水分をお好みで調節してみてください。

「水分を含んでいないチアシードは体によくない」といわれているので、必ず一晩以上おいてから食べましょう。

チアシードを使ったジャムの場合、イチゴが少量でも上手に作れて失敗する心配がありませんし、フレッシュな味わいを楽しめます。

イチゴ以外の果物でもおいしい

今回は季節のフルーツということでイチゴジャムを紹介しましたが、ラズベリーやオレンジ、ブルーベリー、マンゴー、洋梨などでも同じ方法で簡単においしく作れます。

チアジャムはレモン汁なしでも作れますが、味が引き締まってフレッシュさが出るためレモン汁ありのほうがおすすめです。加熱しないので、フルーツは甘みが強いものを選ぶとよいでしょう。

イチゴジャムを手作りしておけば朝食のトーストやヨーグルトはもちろん、パンケーキやクレープなどのデザートにも使えてとても便利です。添加物が入っていないので市販のジャムより日持ちしませんが、体に優しく季節の味をそのまま楽しめますよ。

スーパーや青果店などでイチゴが大量に売られている時期なので、ぜひ今回のチアジャムを試してみてくださいね。