こんにちは! イギリス在住ライターの平野です。りんごがおいしい季節ですが、あなたはりんごを生で食べる以外にどんな食べ方をしますか? 今回は「ジャムやアップルパイとは一味違った本格的なりんごのお菓子が食べたい」という人のために、オーブンに入れるだけでできる簡単な本格タルトタタンのレシピをご紹介します。

グルテンフリー&乳製品不使用の人気レシピ

タルトタタンを作るのは難しいというイメージがありますが、材料を型に詰めたらオーブンにお任せ。時間はかかりますが、オーブンに入れている間に家事をこなしたりお子さんと遊んだりすれば、あっという間に本格タルトタタンが出来上がります。

グルテンフリーかつ卵やバター、牛乳を使わないので、お子さんにアレルギーがある場合でも安心です。りんごを一気に大量に消費できるレシピでもあるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

それではタルトタタンのレシピと作り方を紹介していきます。

【材料】縦8cm×横19cm×高さ6cmのローフ型1台
☆グルテンフリー粉 1/4カップ
☆メープルシロップ 大さじ1と1/2杯
☆植物性オイル 大さじ1と1/2杯
☆塩 ひとつまみ
紅玉 8~10個
砂糖 適量(大さじ2~3杯)
ココナッツオイル 適量(大さじ3杯ほど)ポマード状

※グルテンフリー粉はタピオカ粉や米粉、スターチ類、オーツフラワーなどをブレンドしたもの。オンラインショップで探しても手作りしてもOK。

【作り方】
1.はじめにタルト生地を作る。☆の材料をすべてボウルに入れて混ぜ、そぼろ状になったらクッキングペーパーを敷いておいた型に入れる。

ヘラなどで押さえつけて平らにし、180度のオーブンで15分ほど焼く。焼き上がったら割れないように注意し、クーラーの上で冷ましておく。

後ほど焼き上げるりんごをこの生地と合体させるので、割れないように保管しましょう。

2.本体を作っていく。型にポマード状のココナッツオイルを全体に塗り、砂糖をまぶす。りんごは皮と軸を取り除き、6等分に切っておく。

フッ素加工の型を使う場合でも、この工程は必ず行ってください。ペーパーを敷かずに焼いていくので、完成後に抜きやすくするためです。

りんごの大きさはバラバラでも問題ありません。むしろ、たまには大きいものがあったり小さいものがあったりする方が、型にまんべんなく敷き詰めることができます。

3.型にりんごを並べていく。1層並べたら砂糖をかけてポマード状のココナッツオイルを適量ちらし、2層目、3層目と繰り返していく。アルミホイルで全体を覆い、220度のオーブンに1時間入れる。

このように型からモリモリはみ出すくらいで大丈夫です。オーブンに入れることで水分が飛んで、最終的には1/3くらいの量になります。

この状態のままアルミホイルで全体を覆い、後はオーブンにお任せしましょう。

4.時間が経ったらアルミホイルを取り、りんごを煮汁に浸すように押し込んで200度のオーブンに入れる。ここからは20分に1回くらい煮汁をかけながらりんごを焼いていく。

りんごに煮汁をかけて乾燥を防ぎ、焦げないようにゆっくりキャラメル化させていく。

合計で1.5~2時間くらい火を入れ、りんごの高さが型の1/3くらいになったら焼き上がり。型のまま粗熱を取り、冷蔵庫で一晩寝かせる。

アルミホイルをとってから40分くらい加熱した状態です。

アルミをとってから約2時間もするとだいぶ量が減る。このくらいになったら焼き上がり。

5.翌朝、焼いておいたタルト生地とりんごを合体させる。型の上にタルト生地を乗せてひっくり返し、型をバーナーか直火でよく炙ってりんごの滑りをよくして型から外す。

※型を火で炙ってりんごを外しますが、やけどには十分に注意してくださいね!

この状態で半日ほど置くと、りんごと生地が程よく馴染んで食べ頃に。そのままはもちろん、少し温め直してバニラアイスやホイップクリームを添えてもいいですね。

菜食のわたしはココナッツヨーグルトを添えて食べました。

人気の絶品タルトタタン!オーブンにおまかせで簡単なのに本格的

このレシピはわたしが料理人をやっていた頃に完成させたレシピで、子どもから大人にまで5年以上も大絶賛されている人気お菓子です。今年はさらにレベルアップし、グルテンフリー&ヴィーガン対応のタルトタタンになりました。

今回わたしはローフ型を使って焼き上げましたが、本来であればタルトらしく丸型で焼くのがおすすめです。りんごを扇状に並べれば見た目がキレイになるので、お祝いごとやプレゼントとしても使えますよ。

りんごを大量にもらったときや特売などの消費レシピとしても役立ちますし、一味違ったりんごのデザートが食べたいときにぴったり! たまにはゆっくり時間をかけて、レストランの味をおうちで再現してみてはいかがでしょうか?