3児のママ、スポーツ栄養士の馬明真梨子です。冬休みは子ども達と一緒に料理をする機会が多くあると思います。レシピはすでにいろんな方が紹介されていますので、ここでは子どもと一緒に料理をするときの心構えを食育の観点からお話ししたいと思います。ただ作るだけでなく、できた!という達成感と興味をもつことが大事です。

子どもが担当する「お仕事」は…

皆さんのご家庭ではお子さんと一緒に料理をする機会はありますか? 子ども達が料理にチャレンジをすることは、食べることに興味を持つためにはとても良い機会ですし、親子のコミュニケーションとしても良い時間です。

しかし平日は仕事に家事に大忙しのママ。お休みの日やイベントごとにこそ、ぜひ子どもの手も借りて一緒に料理をする機会を作ってもらえたらと思います。

その時に、子ども達には「できた!」という達成感があるお仕事をお願いしてみてください。例えば、冷蔵庫からイチゴをとって!と食材を選んでもらうこと。食べ物の名前が分かるようになってきたお子さんにピッタリのお仕事です。難しいことではなく、小さなお手伝いでもOKですよ。

末っ子1歳児、トッピングをしてもらう予定がそのまま食べてしまいました

1、2歳児さんは、盛り付け担当!

1、2歳児さんには一緒に料理が難しいと考えるママもいらっしゃるかもしれません。

この時期の子どもは見てマネをして学習します。食材に触れたり、調理過程を目にしたり、ママの料理姿を見ることも子ども達にとっては大きな学びとなっています。この学びの機会の数を積み重ねるほど、食への意欲や興味、将来的には食の自己管理能力が身についていくのです。

しかし、1、2歳児さん。なかなかお手伝いと言ってもと思うかもしれませんが、お子さんが「できる」ことを「任せる」だけで大丈夫ですよ。我が家の1歳児の末っ子ちゃんは盛り付け担当と冷蔵庫から食材を出す担当です。

おいしいね!ありがとう!できたね!の声掛けを

子ども達に何かしてもらう時に、ママ達にはこうあったらいいな、こうしてほしいなという期待が少なからずあると思います。難しい栄養の話をする方もいるかもしれません。

食材の色、名前、手触り(ツルツル、ザラザラなど)、味やおいしいね、など私達が当たり前と感じていることが子ども達にとっては大発見です。料理が苦手というママさんもいらっしゃりますが、声掛け次第で子どもの食べる意欲は育むことができます。

大事なことは上手い下手ではなく、食卓を囲む時間にいかに楽しく過ごせるか、食に興味を持てるかです。

お手伝いのお仕事が完了したら必ず「できたね、ありがとう」と賞賛しましょう! 子ども達の自己肯定感の形成だけでなく自信に繋がります。どんな小さなできた! でも、共感する、褒める心構えを忘れずに。