管理栄養士ライターゆきです。今回はすでに調味料を含んでいる「塩昆布」を使うことで楽に味付けできるというレシピを2つご紹介いたします。昆布のうま味をしっかり効かせる調理法なので醤油や塩を足さなくても良いというところがポイントです。

うま味を活かした減塩調理とは

今回の料理のポイント、昆布のうま味で塩分を含む調味料を減らすことができるとはいったいどういうことかお話します。

まず、昆布のうま味成分グルタミン酸ナトリウムは、カツオ節や豚肉、牛肉などに含まれる「5´‐イノシン酸ナトリウム」といううま味成分と掛け合わせることでうま味が強くなります。

そして、うま味が強ければ強いほど調味料として使う塩分が少なくても味がしっかりした料理ができるのです。

今回のレシピでは、この昆布のうま味を手軽に味わえる市販の「塩昆布」を使い、豚肉やツナ(カツオ)との掛け合わせでうま味をさらに引き出してほぼ塩昆布だけで味付けできるようにします。

大根と豚肉の塩昆布炒め(塩分1人分 1.0g)

【材料】(3人分)
豚肩ロース薄切り 200g
大根 1/4本
塩昆布 10g
ごま油 大さじ1
水 100cc
青ネギ 適量

【作り方】

  1. 大根を幅5mmのいちょう切りにする。
  2. フライパンにごま油をひいて大根を炒める。
  3. 大根が透き通ってきたら、豚肉を加える。
  4. 豚肉に軽く火が通ったら、塩昆布と水を加えて水気がなくなるまで炒める。
  5. 皿に盛りつけ、仕上げに青ネギを散らして出来上がり。

白菜とツナの塩昆布和え(塩分1人分 0.5g)

【材料】(3人分)
白菜 1/8個
ツナ缶 1缶(70g)
塩昆布 ひとつまみ(3〜4g)
マヨネーズ 大さじ1

【作り方】

  1. 白菜を1cm幅に切り、耐熱容器に入れて600wのレンジで3分加熱後、水気をよく切る。
  2. (1)にツナ缶と塩昆布を入れてよく混ぜる。
  3. 最後にマヨネーズを加え、出来上がり。

塩昆布もごはんにかけるだけでは塩分の過剰摂取になりますが、調味料として使えば案外うま味成分のおかげで塩分少なめな料理に仕上がりますよ。

鍋料理で余った食材を使って

主婦の味方、鍋料理の季節がやってきましたね。具材を入れるだけの鍋料理は作る側からすれば、大助かりです。ただ、いろんな味があるとはいえ鍋料理ばかりだと家族に飽きられてしまったり、日々忙しいのに毎日の献立を考えなければならず大変です。

今回使用している豚肉や大根、白菜は鍋の具材で余ってくることもありますので、献立に変化をつけたい時に余った食材で試してみてください。大根や白菜はそれ自体にもうま味があり、おいしく食べられますよ。