こんにちは!イギリス在住ライターの平野由香里です。りんごが美味しい季節になると食べたくなるのが、りんごを使ったデザートですよね。生のまま食べるのもいいですが、調理した甘酸っぱいりんごは何度食べてもクセになります。しかし、専門店で買うと高いですし、かといってパイやタルトなどを生地から本格的に作ろうとすると時間がかかってしまい、働くママにとっては負担ですよね。
ということで今回紹介するのが、イギリスでは定番のデザート「アップルクランブル」です。アップルパイやタルトと同じとてもシンプルな材料を使いますが、作り方を変えるだけでいつもと違った味わいが楽しめます。

アップルクランブルとは?

はじめに、アップルクランブルについて少し説明します。アップルクランブルとは西洋ではよく食べられるデザートのひとつで、アップルパイを逆さまにしたようなイメージです。

2層からなっており、下にローストしたりんご、上に「クランブル」という小麦粉でできた「そぼろ」のような生地をのせてオーブンで焼き上げます。食後のデザートとして食べることも多く、温かい内にカスタードをたっぷりかけて食べるのが定番です。

お店でアップルクランブルを注文すると、必ずカスタードが添えられます

アップルクランブルのレシピ

ここからは具体的なアップルクランブルのレシピをご紹介します。

【材料】(4人分) 22cmの四角型1台
りんご(紅玉) 4つ
砂糖 大さじ2
小麦粉 2カップ
オリーブ油 1カップ
砂糖 大さじ4
塩 小さじ1

【作り方】
1.りんごの皮を剥いたらサイコロ状に切って、砂糖をまぶして弱火にかける。

ここではりんごの水分を飛ばすことが目的なので、食べやすい大きさであれば形は問いません。この工程は省くこともできますが、オーブンで焼いたときにりんごから水分が出てベチャッとなるので注意しましょう。

今回は片手鍋を使いましたが、フライパンでも大丈夫です。時間がないときはフライパンを使うことで、より早くりんごの水分を飛ばせます。水分がきちんと飛べば、電子レンジでやっても大丈夫です。

しばらくするとこのように水分が出てくるので、これがなくなるまで加熱し続けます。加熱後にシナモンやカルダモンなどのスパイスを加えてもおいしいですよ!

2.ボウルに小麦粉以下の材料をすべて入れ、泡立て器で潰すように混ぜる。

お次はクランブルの生地を作っていきましょう。ボウルに材料を入れて混ぜるだけなのでとても簡単ですし、加熱する前の状態で冷凍保存もできます。

材料をすべてボウルに入れたら泡立て器で上から潰すように…

このような「そぼろ状」をイメージしながら作りましょう。ホットケーキミックスを使う場合は上記のレシピから砂糖を抜いて、オリーブ油は様子を見ながら加えてください。

オリーブ油の代わりにバターを使うと、アップルパイやタルトのようなリッチな味わいになります。バターを使う際は「ポマード状」くらいの柔らかさにするとやりやすいですよ。

ちなみに、ここで使う砂糖はメープルシロップやアガベシロップなど、液状の甘味料がおすすめです。白砂糖やグラニュー糖でも十分ですが、食べたときにガリッとする可能性があります。

3.水分が飛んだりんごを型の底に敷き詰め、クランブルで覆う。

※ 今回は半量でつくりました

りんごとクランブルの準備が整ったら、もう完成は目の前です!

はじめにりんごを敷き詰め、その上にクランブル生地をのせていきます。少しくらいりんごがはみ出しても問題ありませんが、できるだけ覆うようにすると焦げを防げます。

4.予熱しておいた170度のオーブンで35~45分焼き上げる。

焼成後のアップルクランブル

表面がきつね色になるまで焼いたら出来上がりです。

5.温かい内に食べるか、食べるときにオーブンやトースターで温め直す。

オーブンがない場合はトースターを使って焼き上げましょう。火が通りにくいので、はじめにアルミホイルを被せて20分ほど焼き、アルミを外して15分くらい焼いてみます。後は焦げないようにアルミホイルを使いながらうまく焼き上げてくださいね。

アップルクランブルは時間が経つと生地がりんごの水分を吸ってベチャッとなるので、焼き立てを食べるのがおすすめです。カスタードやミルククリームをソース状にしてかけるとさらに絶品になりますよ!バニラアイスとの組み合わせもおすすめです。

りんごを使った消費レシピとしても!

秋になるとりんごを買ったりもらったりする機会が増えますよね。とはいっても、そのまま食べるだけじゃ飽きてしまいますし、食べきる前にダメにしてしまうこともあるかと思います。

そんなときにも、このアップルクランブルのレシピを覚えておくと便利です。生で食べるよりも大量のりんごを消費できますし、温かいデザートとしておもてなしの際にも役に立ちます。

クランブル生地は混ぜるだけで失敗しらずなので、小さなお子さんにお手伝いしてもらってもいいですね。大人も子供もハッピーになれる「アップルクランブル」をぜひ作ってみてください。