石川県金沢市のお隣にある河北郡在住の北陸料理研究家・大象みかです。石川県には加賀野菜である「五郎島金時」というサツマイモがあります。甘みがありホクホクしているのが特長です。サツマイモはおやつにはしやすいですが、おかずにするのは難しいのではないでしょうか。今回はサツマイモの入った酢豚をつくり、アレンジ料理として子どもにも人気のあるオムライスに変化させます。

加賀野菜のサツマイモ五郎島金時

我が家は五郎島金時を秋に何回か箱ごと買います。8月中旬から11月頃まで収穫されますが、収穫されてから1ヵ月ほど寝かされた10~11月頃のものが甘みが増すのだとか。我が家もそのシーズンを狙って買い求めています。

五郎島金時はホクホクしていて、優しい甘みのあるサツマイモです。焼き芋や大学芋、スイートポテトにするのにも向いていますが、今回は「サツマイモをおかずとしてつかってみよう!」と思い立ちました。

サツマイモの甘さを生かして、五郎島金時が入った酢豚をつくります。でも、酢豚は翌日にあまってしまうこともありますね。そういう時のために子どもも大好きなオムライスにアレンジします。

参照サイト:
五郎島金時:旬の野菜百科

サツマイモ入り酢豚のレシピ

【材料】(2人分)
豚肩ロース 130g
サツマイモ 2/3本(160gくらい)
玉ねぎ 1/2個
人参 1/2本
ピーマン 1個
干ししいたけ 2枚

〇生姜のすりおろしたもの(市販のチューブ) 小さじ1
〇しょうゆ 小さじ2
〇酒 小さじ1
〇砂糖 小さじ1/2
〇ごま油 小さじ1/2
片栗粉 大さじ3

△鶏がらスープの素 小さじ1/2
△ケチャップ 大さじ2
△砂糖 大さじ1と1/2
△酢 大さじ1と1/2
△しょうゆ 大さじ1
△塩 少々
△水 40cc

オリーブオイル 大さじ1
□片栗粉 大さじ1
□水 大さじ1

【作り方】
1.干ししいたけは軽く洗ってから水で戻して一口大に切る。豚肉は2.5cm角に切り、〇の調味料に1時間ほどつけ込む。人参は2mmくらいの厚さのいちょう切りに、玉ねぎはくし形切りに、ピーマンも一口大に切る。

2.サツマイモは洗って皮つきのまま一口大の乱切りにする。水にさらした後、耐熱皿に入れてラップをかけて、電子レンジで竹串が通るくらいに加熱する。600Wで2分加熱しましたが、ご家庭の電子レンジによってちがうので、加減してください。

3.(1)の豚肉に片栗粉大さじ3をまぶし、180度に熱した揚げ油に入れて4分ほど揚げる。

4.フライパンにオリーブオイルをひき、サツマイモにきつね色の焦げ目がつくくらい炒める。次に人参、玉ねぎを炒め、後でピーマン、干ししいたけも加えて炒める。その後、いったん、皿に移す。△の調味料をボウルに合わせておく。

5.(4)の調味料をフライパンに入れて沸騰したら、□の水溶き片栗粉を加えてとろみをつける。(3)の豚肉、(4)の野菜をフライパンに入れてよく混ぜたらできあがり。

サツマイモの甘みのある酢豚を味わってみよう!

酢豚をお皿に盛りつけて味わってみます。サツマイモの優しい甘みが酢豚の酸味とよく合います。サツマイモもおかずになると大発見しました!

豚肉に下味がついているので、ごま油やしょうゆの風味もしっかり感じられます。温かいご飯と合いそうなおかずに仕上がりました。酢豚は冷えてもおいしいので、お弁当のおかずにもよさそうです。

サツマイモ入り酢豚をオムライスにアレンジ!

酢豚が翌日の分まであまった場合、オムライスにアレンジしてみましょう。「今日も同じおかず?」って子どもにいわれなくなりますよ。

卵2個で薄焼き卵を作り、お玉1杯分の酢豚の具を細かく切ります。切った具材と茶碗1杯分のご飯をフライパンで炒め、軽く塩コショウを振り、ケチャップで味つけします。炒めたご飯をお皿に盛って薄焼き卵でくるみ、ケチャップをかけました。

食べてみると酢豚の具材の甘酸っぱさは、オムライスにすんなり溶け込みやすいことに気がつきました。サツマイモを食べるとふわっとした甘みがあって、子どもも喜びそうな味ですね。オムライスでも豚肉の味が効いていて、味のアクセントになっています。

オムライスにすると野菜嫌いの子どもも食べやすくなりますね。

加賀野菜・五郎島金時入りの酢豚とオムライスを紹介しました。皆さんももし五郎島金時を店頭で見つけたら、買って食べてみてくださいね。

もちろんほかの種類のサツマイモをつかってもおいしく酢豚がつくれます。サツマイモ入り酢豚をつくると翌日にはオムライスにもアレンジできるので便利ですよ。