日本はそろそろ30℃を超えて、すっかり夏日と聞いています。当地オランダも、初夏の爽やかな天気が期待できる季節となりました。この時期は、オランダで「白い貴婦人」と呼ばれる野菜が食卓を賑わします。さてオランダでは「白い貴婦人」ホワイトアスパラガスを、どのようにいただくのでしょう。

オランダの初夏の風物詩

5月になると、あちこちで見かけるようになるホワイトアスパラガス。西ヨーロッパではオランダ、ドイツ、ベルギーが隣接しあう地域が主要栽培地域のようです。オランダでは南部のリンブルグ地方が国内アスパラガスの生産地となります。

この時期に生産地を訪れると、道端にはアスパラガスの看板があちこちに掲げられ、農家から直接購入することもできます。白くスッと伸びた気品あふれる容姿と、くせのない上品な味からつけられた「白い貴婦人」の呼び名は、初夏の爽やかな気候の訪れを待ちわびるオランダ人にとって、心弾む季節の到来を告げる代名詞ともなっています。

ホワイトアスパラガスドイツ風

ホワイトアスパラガスを、どう食べる?

さてこの貴婦人を、オランダ人はどのようにいただくのか? 一般的な食べ方としては、皮をむいて15分茹でたホワイトアスパラガスに、ホワイトソースとハム、ゆで卵をのせていただくというもの。

下の写真のように、アスパラガス、ソース、ハム、ゆで卵の順番が多いようです。付け合わせは、茹でたジャガイモか、ちょっと焦げたぐらいのじゃがいものソテーが多いですね。ホワイトソースは、玉ねぎやマッシュルームを入れたりと、バリエーションはお好みでそれぞれ楽しめます。アスパラガスの本数は、太ければ3~4本、細めのアスパラガスなら5~6本が1人分ですね。

一般的な家庭でのアスパラガスの食べ方

ホワイトアスパラガスのスープの作り方

茹でたソースがけアスパラガスの次に人気なのが、ホワイトアスパラガスのスープでしょうか? こちらは、レストランでの前菜としてのスープや、また家庭でもランチなどでいただくようです。今回は、このアスパラガスのスープの作り方をご紹介しますね。

ホワイトアスパラガススープ

【材料】
ホワイトアスパラガス  500g
玉ねぎ(小)      1個
牛乳          500ml
ブイヨン        2個
バター、塩、コショウ  適量
パセリ         適量

【作り方】

  1. アスパラガスの軸を手で折れる所で折り、皮を剥いで約15分蒸す。(茹でも可能)
  2. 玉ねぎをみじん切りにして、バターで炒めたら塩コショウし、蒸した(茹でた)アスパラガスも一緒に入れて少し炒めたら、半分量の牛乳を入れて温める。
  3. 冷ました2をミキサーに入れ、残りの牛乳も入れてミキサーにかける。
  4. 再び鍋に戻して温めたら出来上がり!
    ※写真は、パセリの代わりにディルを最後に飾りましたがパセリなどはお好みでどうぞ。