調味料が大好きでついつい買いすぎてしまう料理研究家の松本葉子です。焼肉のたれって自家製はもちろんおいしいですが、市販品も多くの種類があって便利ですよね。
でも、「たれを作りすぎちゃった」「使い残した焼肉のたれが冷蔵庫に何種類も…」なんてこと、ありませんか?
残ってしまった焼肉のたれは、別の料理に利用してできるだけ早く使い切ってしまいましょう! たれならではのうま味とコクがいつもの料理を新しい味わいにしてくれて一石二鳥ですよ。

焼肉のたれは肉以外にも相性が良いから使い方はいろいろ

焼肉のたれの中でも、柑橘果汁が入ったポン酢風のものや大根おろし入りなどはそのままドレッシングや和え物に使うとよいですが、醤油だれや味噌だれは熱を加えるアレンジがおすすめです。醤油や味噌系なら何種類かを混ぜて使うのもありですよ。

ここでは焼肉のたれを焼肉以外に使う簡単レシピをご紹介します。使い残したたれを利用するレシピなので、他の材料もわざわざ用意するのではなく、冷蔵庫の残り物を使ってみませんか? たれの分量も自由にアレンジして、お好みの濃さに仕上げてください。

【大根ステーキ】ヘルシーだけど食べ応えのある主菜に!

焼肉のたれを使うことで、淡泊な大根がボリューミィーな一品になります。

生の大根だけでなく、おでんや大根の煮物の残りを使ってもOK。味のついている大根を使う時は、軽くゆでてから使うか、焼肉のたれを少なめにするとよいでしょう。子どもたちが食べやすい甘口のたれを使った時は、大人用には刻みネギや一味唐辛子をトッピングするのもおすすめです。

【材料】
大根 適宜
焼肉のたれ(醤油だれ、味噌だれ) 適宜
油(ごま油、サラダ油など) 適宜

【作り方】
1.大根を輪切りにし、皮をむく。厚さは好みでOK。
2.(1)を、下ゆでするかレンジにかけて、竹串がすっと通るまで加熱する。

3.フライパンに油を熱して(2)を入れ、軽く焦げ目がつくまで焼いてから焼肉のたれを加え、焦がさないように注意しながらからませて仕上げる。

【野菜いため】お弁当や丼にも使える!

野菜炒めの味付けに焼肉のたれを使うと味が決まりやすくてカンタン。焼肉のたれで味をつけた野菜はご飯とよく合うので、熱々をご飯にのせて丼に仕立てたり、お弁当のおかずに使ったりしても。

たれをたっぷり使って濃厚な一品にするのもいいですが、少量を隠し味的に使うテクニックも覚えておくと役立ちます。

【材料】
野菜 適宜
焼肉のたれ(醤油だれ、味噌だれ、塩だれ) 適宜
油(ごま油、サラダ油など) 適宜
ラー油や花椒油 好みで

【作り方】
1.野菜を千切りにする。

野菜は長さをそろえて切っておくと仕上がりがきれいで、食べやすい

2.少なめの油で(1)を炒め、野菜がしんなりしたら焼肉のたれを加えて全体にからませる。
3.好みで仕上げにラー油や花椒油で風味をつける。

焼肉のたれで味付ける野菜炒めには、ピーマンやにんじんなど香りが強く、水分の少ない野菜がよく合います。大根やにんじんの皮部分を使う節約レシピにもぴったりですよ。

【チャーハン】肉なしでもコクが深い!

チャーハンを作る時の調味料にも焼肉のたれを使ってみてください。たれによって味わいやとろみが異なるので、最初は小さじ1杯程度からはじめ、味をみながら加えていくのがコツ。

具は焼肉の残りを刻んで使うのもいいでしょう。肉は残らない? 大丈夫! 野菜だけでもおいしくできますよー。

おうち焼肉のためにせっかく用意しても余らせてしまうことも多い焼肉のたれ。いろいろな使い方をして迅速に最後まで使い切りましょう。

上で紹介した使い方のほか、肉を冷凍する時にからめておくといった下味調味料として、またオムライスのケチャップ代わり、唐揚げのたれとしてなど、使い方は自由自在。どんどん試してみてください。