心も体も温まる石川郷土料理めった汁【レシピ付き】
石川県金沢市のお隣にある河北郡在住の家庭料理研究家・大象みかです。石川県には「めった汁」という郷土料理があります。めった汁とは、豚汁にサツマイモが入った感じの料理です。
家庭によって具材も違い、さまざまなつくり方がありますが我が家のレシピを紹介します。また、アレンジ料理としてめった汁をカレーにアレンジしてみます。
石川県のめった汁の由来は?
石川県のめった汁は、豚汁に近い料理です。豚汁との違いはサツマイモが入っていて甘みがあることですね。味噌で味つけしますが、家庭によっては酒粕を入れたり、醤油を少し入れたりもします。
めった汁とは不思議な名前ですよね。名前の由来は、「めったに食べられない、豚肉が入った汁物」からきているという説や、「やたらめったら具を入れる汁物」からきたという説もあります。確かにどんな具材を入れるかは家庭によって違い、そのときに家にある野菜を入れたりします。
参考サイト:
金沢の方言(金沢弁)「めった汁」 金沢日和
我が家では加賀野菜の「五郎島金時」というサツマイモを入れます。サツマイモの甘みで、汁物もほんのり甘く仕上がります。では、寒い日にもピッタリな心も体も温まるめった汁のレシピを紹介します。
めった汁のレシピ
【材料】(3人分)
豚肩ロース 100g
サツマイモ 1/2本
人参 1/2本
ごぼう 1/4本
大根 5cm
しいたけ 2個
白菜 2枚(160g)
ねぎ 8cm
○水 3カップ
○ほんだし 小さじ1
○味噌 大さじ2
※アレンジ食材として、カレールーを用意します。
【作り方】
1.ごぼうをささがきにし、水にさらしてあくを抜く。サツマイモは1cmの厚さの半月切りにし、水にさらしてあくを抜く。
サツマイモとごぼうは、水にさらしてあくを抜いてくださいね。
2.人参はいちょう切り、大根は短冊切り、ねぎは斜め薄切り、しいたけは薄切りに、豚肉も1cm幅に切っておく。
材料はこれくらいの大きさに切ってください。
3.鍋に水を入れ、サツマイモ、人参、ごぼう、大根、白菜を入れて煮る。
硬くて煮えるのに時間がかかる野菜を先に入れます。白菜も硬い部分は時間がかかるので先に煮ます。葉の部分はあとでもいいかもしれませんね。
4.(3)が少しやわらかくなったら、豚肉、しいたけ、ねぎを入れて、ほんだしを入れる。
豚肉、しいたけ、ねぎは比較的早く煮えるので、あとから入れても大丈夫です。ここでほんだしを入れます。
5.(4)に火が通ったら、味噌を入れて味を調える。
全体に火が通ったら、味噌で味つけをしてくださいね。
めった汁は具だくさんで体が温まる!
温かいめった汁をお椀によそってみます。サツマイモが溶けて、汁に甘みがついています。我が家はコクを出すため少し砂糖を加えることもあるのですが、今回は砂糖を入れなくてもほんのり甘いめった汁に仕上がりました。
ごぼうが香ばしくて味のアクセントになっています。人参、白菜、大根、ねぎ、しいたけなど、野菜もたくさん入っているのでおかずの一品になります。根菜類もたっぷり入っている料理です。
めった汁をカレーにアレンジしてみよう!
豚汁やめった汁は一度にたくさん作る家庭が多いでしょう。翌日、ちょっとアレンジしたいときは、カレーにしてみませんか?
お玉に3杯(約300g)のめった汁に対して、カレールーを1ブロック(約20g)入れてみました。鍋にめった汁を入れてから、カレールーをその中で溶かします。なんと、めった汁がカレーに変身しました!
ご飯にカレーをかけてみると、野菜たっぷりのカレーのできあがりです。辛口のカレーを使っても、サツマイモが溶けためった汁を使っているので、優しい甘さのカレーになりました。
これなら子どもも「また、めった汁なの?」と言わなくなりそうですよ。カレーの隠し味として味噌を入れる家庭もあるそうなので、カレーと味噌は相性がよさそうです。味に深みのあるカレーに仕上がりました。
石川県の郷土料理・めった汁とカレーにアレンジする方法を紹介しました。めった汁には具材に決まりがないので、ほかにも家にある野菜やえのき、しめじなどを入れてもよく合います。皆さんも体が温まるめった汁をつくってみてくださいね。
コメント
記事コメント投稿サービス利用規約に同意の上ご利用ください。