日々の料理作りのなかで、何がめんどうかというと、「食材を適当な形に切る」「火を使って加熱調理する」「加熱調理中に適当なタイミングで調味する」の3つだと思います。これらの手間を徹底的に省くのに「乾物」を利用しましょう、というのが今回の提案です。乾物利用は手間いらず。調理不要の簡単料理が完成です。

火をまったく使わない「松前漬け」

まずは、乾物「切り昆布」を使う「松前漬け」です。火はまったく使いません。材料を混ぜて、冷蔵庫に入れておくだけで完成です。

【材料】
切り昆布 1袋
切りいか 1袋
にんじん 中2/3本
めんつゆ+水 材料が浸かる程度

※切り昆布は粘り気の強い仕上がりが好みなら「がごめ昆布」を多く配合したものを選ぶ。
※切りいかはスルメを細く割いた製品。お好み焼きの材料としてよく用いられる。これも一種の乾物。
※めんつゆは、切り昆布に「調味液」として添付しているものがあったら、それを用いて良い。

【作り方】
1.にんじんを細切りにして塩(分量外)をまぶし、しんなりしたら水でさっと洗い、ざるで水を切り、器に入れる。

2.切り昆布と切りいかを(1)に入れ、めんつゆと水を合わせて材料が浸かる程度を入れる。

3.(2)を冷蔵庫に入れ、昆布が調味液を吸って軟らかく戻ったら完成。

がごめ昆布のネバネバ、切りいかから出たうまみ、にんじんの食感が組み合わさり、とてもおいしいです。これに数の子を加えると、さらに色鮮やかで、ごちそう感が増します。

包丁をまったく使わない「マグロのネバネバ小鉢」

次は、乾物「切りメカブ」を使う「マグロのネバネバ小鉢」です。メカブはワカメの根の部分です。細切りにして乾物にしたものが市販されています。

【材料】
切りメカブ(乾) 1袋
納豆 1パック
マグロ刺身角切り 1パック
めんつゆ 大さじ2
水 大さじ2

【作り方】

  1. 切りメカブをパッケージに書かれている方法で戻す(お湯を使う場合もある)。
  2. 納豆、マグロ刺身角切りを(1)と合わせる。
  3. めんつゆと水を加え、混ぜ合わせたら完成。

いかがでしょう。火を使わなくても乾物と冷蔵庫があれば、本格的な料理を簡単に作ることができます。材料もカットしてあるので包丁の手間もいりません。ぜひ、おためしください。