こんにちは。料理研究家の松本葉子です。働くママにとって、簡単に作れて応用がきく料理はマストアイテム。いくつレパートリーにあっても困りません。そこで役立つのが調味料。いつも家にある調味料を使ってカンタンで見栄えがする、しかも子どもたちが喜ぶメニューを作ってみませんか? 今回はマヨネーズを使ったメニューをご紹介します。

【マヨトースト】ちょっとしたコツでおいしさアップ!

マヨラーでなくても人気なのがマヨトースト。朝食はもちろん、軽いランチにも使えますよね。「食パンにマヨネーズを塗って焼く」だけというレシピともいえないマヨトーストですが、ちょっとひと手間かけるとぐっとおいしく作れるんです。

まず、食パンは厚みがあり、きめが細かく柔らかいものを選びましょう。なぜなら、マヨネーズをたっぷり吸わせたいから。

マヨネーズを「塗る」ではなく、しみこませるように意識してスプーンの背を使って塗ってみてください。これでずいぶん味が変わりますよ。

そしてもうひと手間、卵をプラスします。卵+マヨネーズは王道のおいしさなので、マヨトーストにはゆで卵をトッピングする人も多いのではないでしょうか。

でも厚みのある食パンを使えば、真ん中を少しくりぬいてそこに卵を落として焼くことができます。あるいは食パンを2枚使って、マヨネーズを塗った1枚の上に真ん中をくりぬいた2枚目を重ねてもよいでしょう。ただし、パンを重ねて使ったものは少し食べにくいので、ナイフ、フォークが使える大人向きかも。

生卵が半熟以上になるまでオーブントースターで焼いても、パンにマヨネーズがたっぷりしみこませてあれば焦げにくいんです。

というわけで、できあがりはこんな感じ。

お子さん用には切り分けてあげてもよいですし、真ん中の卵をスプーンで崩しながら食べてから周りのパンを手づかみでむしゃむしゃ!もありですね。マヨネーズと卵が合体した濃厚な味わいは酒のおつまみとしても秀逸ですよ。

【ミニライスグラタン】マヨネーズ×ご飯×ピーマンで

マヨネーズを使ったグラタンというと、じゃがいもやさつまいも、かぼちゃなどの野菜を使うイメージですが、ご紹介するのはご飯を使ったピーマン詰めです。

ピーマン嫌いのお子さんもマヨネーズ効果でおいしく食べられるし、残りご飯もこのアレンジならおしゃれによみがえりますよ。

ご飯にマヨネーズを混ぜます。冷やご飯を使う場合は、軽く温めたほうが混ざりやすいです。この時にみじん切りのタマネギやパセリ、あるいはツナ缶やハム、明太子などを加えると味が深まります。でもマヨネーズとご飯だけでももちろんOK!

半割にして種をとったピーマンにマヨネーズを混ぜたご飯を詰めます。まずスプーンで詰めてからラップをかけて上からぎゅっぎゅっと押さえてしっかり詰めましょう。ご飯の表面をならしたら、マヨネーズを上に絞り出してオーブントースターで焼きます。

軽く焦げ目がつけば完成。マヨネーズだけでもうまみ十分ですが、ご飯にチーズを混ぜたりトッピングしてもいいですね。

表面はカリッと香ばしく、中は熱々とろり。ピーマンの風味とよく合います。こんなふうに盛り付けてオードブルにもできますよ。

【カレー風味のマヨネーズ焼き】魚が苦手な子どもも食べやすい

育ち盛りの子どもには魚を食べさせたいのになかなか食べてくれない…そんな悩みを解決してくれるかもしれないのがマヨネーズ焼き。

今回は、マヨネーズと相性の良い鮭を使って作ってみました。マヨネーズにカレー粉を混ぜて使うことで魚のクセを消すことができるので、より食べやすくなります。

塩鮭なら甘塩(薄塩)のものをチョイス、生鮭なら軽く塩・コショウしてからカレーマヨネーズを塗ってオーブントースターで焼き上げます。あるいはバターソテーした鮭の上にカレーマヨネーズを絞り出してから焼いても。

魚の切り身そのままの形ではなく、皮をとって小さめに切り分けて使えば魚が苦手なお子さんもより食べやすくなります。

このマヨネーズ焼きは、盛り付け方でおしゃれな一皿になるだけでなく、冷めてもおいしいので、お弁当のおかずにもなりますよ。

まとめ

マヨネーズはそのままはもちろん、焼いてもおいしい調味料です。いつも冷蔵庫にあるマヨネーズ。なにかにかけるだけではなく、「かけて焼く」「混ぜて焼く」をどんどん試してみませんか? マヨネーズを味付けに使うと味が決まりやすいので時短にも。忙しいママの強い味方になる調味料です。